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アーカーシャが持つ能力の一つ。人々の脳を常に夢を見ている状態にして彼らの意識を夢境集合体に集め、主を失った抜け殻の夢をアーカーシャで収穫する。夢の中の一日が終わると、人々の意識はまた別の夢境集合体の中で目覚め、元々の夢は収穫され、これが延々と繰り返される。
アーカーシャが夢を操る力を持っているのは、草神の権能に由来するもの。夢は人類の英知の集合体であり、夢を大量に収穫することでアーカーシャの出力を最大化することができる。

輪廻の性質

既視感
草元素力の祝福を受けた者は、草神の夢に関する能力の加護を得るために既視感を覚える。夢を覚えていることは困難だが、夢の記憶は意識の中にまだ存在しており、既視感を頼りにして過去の輪廻の記憶を思い出すことが可能だ。
夢境集合体
夢から引き剥がされた人々の意識が集う夢。その夢は夢の主が見ている夢であるが、他人の意識も自立して存在する仮想世界のような状態になっている。
花神誕祭の場合は人々が既に経験した一日をモデルとしてほぼ完全に再現しているため、夢特有の異変に気づくことは困難。
夢遊している人を呼び覚ましてはならない
輪廻の中にいる人に真相を告げると、現実と夢の概念や認識に、不可逆的な意識の混乱が生じる。簡単に言えば、現実だと思っていたものが夢だと突然告げられると、夢と現実の区別がつかなくなるということだと思われる。そのため、輪廻の真相を直接教えることはできない。
夢の主
輪廻の夢境集合体を夢見ている人物。夢を見る能力は人間にしかないため、アーカーシャは必ず誰かの夢を基礎として夢境集合体を作る。
夢の主は夢の中で想像通りに世界を変化させられる。例えば皿の上にモラが積まれている光景を想像すれば、夢の中でその通りのことが起きる。
夢の主が自分が夢を見ていることを自覚すれば、輪廻は終わりを迎える。

輪廻の一覧

花神誕祭の輪廻
創神計画の一環として実行された輪廻。アーカーシャの出力を最大化し、神の心から神のコアを抽出することが目的だった。
アーカーシャ端末はスメールシティの全住民の脳に夢を見せ、彼らの意識を夢から引き剥がして夢の主ニィロウの見る夢(夢境集合体)に集めた。これによって主を失った夢をアーカーシャが収穫した。人々が輪廻のたびに記憶を失うのは、そもそも夢を覚えていることは困難だから。
教令院は168回の輪廻を繰り返した。病弱なドニアザードの意識が過剰なまでの夢の搾取に耐えられなくなると、夢が代替品として人形を生み出した。この代替品は役割を果たすだけの背景のような存在で、本物よりも無気力だった。賢者たちも夢の外にいるために代替品となっている。
旅人とパイモンは草元素力の祝福を受け、特殊な敏感体質を持っているために「既視感」に気付いた。草神ブエルを見ることができるのはこの二人だけで、ブエルは二人と共に夢の主を探した。真相を直接教えると夢と現実の区別がつかなくなる可能性があるので、彼女は二人が自ら真相に辿り着くように手助けした。
168回目の輪廻が始まった時、ドニアザードの意識はニィロウの夢から完全に消えた。僅かに残った意識はアーカーシャから逃れ、自分の夢へと戻った。ナヒーダは彼女自身の夢を維持することに尽力した。同じ頃、旅人とパイモンのおかげでニィロウが夢の主であることを自覚し、この輪廻は破られた。
対「正機の神」戦の輪廻
草神ブエルが神となったスカラマシュを倒すために実行した輪廻。スカラマシュの攻撃パターンを学習することが目的だった。
草神ブエルは自らの権能と新型のアーカーシャ端末を使い、彼女自身、旅人、パイモン、スカラマシュを現実そっくりの夢境に送り込んだ。スカラマシュはそれが夢であることに気付かず、168回旅人と戦い、168回ブエルから神の心を奪おうとして、その度に輪廻が繰り返した。
168回目にスカラマシュがブエルから神の心を奪おうとした時、ブエルは輪廻を終わらせ、(おそらく新型のアーカーシャ端末に)記録した戦闘経験を旅人に与えると共に、アーカーシャを通してスカラマシュの戦闘データをスメール全体に伝達し、彼らの知恵を利用してスカラマシュを倒す方法を探した。結果的に旅人はスカラマシュの攻撃を見切り、打倒することに成功した。

考察

学者たちの台詞
花神誕祭の輪廻時に聞こえた学者たちの声について。

「すべての接続を確認。最高レベルの安定性を保有するアーキテクチャを構築。」
「『計画』は最終段階へ。『──』から力を導出する。」
これは全てのアーカーシャ端末の接続を確認した、という意味だろう。最高レベルの安定性を保有するアーキテクチャ(構造)は、全ての意識が集められる夢境集合体のことかもしれない。

「…知能出力がわずかに低下、だが、正常範囲内にある。」
「原因を早急に解明するため、引き続き数値を観測せよ。」
知能出力が低下したのは、夢を見続けていることで人々の脳が疲れ始めたからだ。

「段階の時間が予想を超えとる。このままじゃ、犠牲者が出てしまうぞ…」
「だが我々はもう…これまでの努力や苦労が水の泡になることを受け入れられはしない。」
この「段階の時間が予想を超えとる」は英語版では「Phase runtime has exceeded its expected length(段階の実行時間が予想の長さを超えている)」つまり「思ったより時間がかかっている」ということだ。
これらの台詞から考えると、教令院は輪廻で犠牲者が出ることを予期していなかったのだろう。結果として犠牲を容認したことに変わりはないが、最初から国民を犠牲にする前提で計画を進めていたわけではない。
記憶消去説の否定
旅人は輪廻の正体について、「アーカーシャ端末が毎日の記憶を削除しており、人々は知らないうちに日々を繰り返している」という仮説を立てた。
魔神任務では「ディシアの木製のダミーにある剣の傷は複製不能である」という根拠からこの仮説を否定していた。だが「ディシアが腕に怪我をしても次の日の朝には治っている」こともこの仮説を否定する根拠になり得るだろう。
パイモン
旅人とパイモンは草元素力の祝福を受けており、特殊な敏感体質を持っているから既視感に気付くことができたという。そして二人はナヒーダを見ることができた。しかし、七天神像から草元素を貰っていないパイモンはなぜナヒーダを見ることができるのだろうか。

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