オープンワールドRPG「原神」の設定をまとめるサイト

世界任務「水仙の痕跡を追って」に関する考察。

任務

  • 第一幕・藻海が残したもの
  • 第二幕・救世主のお守り
  • 第三幕・大夢からの目覚め
  • 第四幕・船尾が描く波

人物

アン
「マリアン」が生み出した小さな純水精霊。旅人と出会ったことで物語から解放され、自らの運命を歩むようになった。
水仙十字結社のメンバー、「幻光蛾蝶のさなぎ」。ナルツィッセンクロイツから記憶と知恵を授けられたヒルチャール。
水仙十字結社のメンバー。水仙十字院の出身で、アラン、マリアン、ルネの幼馴染。
セイモア
アラン・ギヨタンが製作した犬型クロックワーク・マシナリー「プロトタイプ4ACV07」。思考と会話が可能であり、マリアンの助手兼用心棒として撮影、潜航、採掘など様々な機能を持つ。エリナスの戦いで破損した後、マメールに発見された。
世界の外から来た「変数」。
水仙十字結社の指導者。本名はルネ。水仙十字院の出身で、アラン、マリアン、ジェイコブの幼馴染。
マメール
メリュジーヌの画家。
「マリアン」
リリスとマリアンの人格が溶け合った存在。

フォンテーヌ科学院の初代院長、「護国の白騎士」。水仙十字院の孤児で、マリアンの兄。一時期マレショーセ・ファントムに所属していた。
イディア
ヴェルーリヤ・ミラージュを管理する純水精霊。多くの純水の人間を作り出した。
エマニュエル・ギヨタン
ファントムハンター。水仙十字院の孤児であったアランとマリアンを引き取った。
マレショーセ・ファントムのエージェント。水仙十字院の孤児で、アランの妹。水仙十字結社について捜査していた。
リリス
水仙十字院の院長を務めた純水精霊。知能が低く、物事の前後関係を理解することが苦手で、数も数えられなかった。そのためフォンテーヌ外の水域に留まる資格も、フォンテーヌの特殊情報源となる資格もない。後に水仙十字結社のメンバー、「赤の女王」となる。
ローデシア
トップラクスの純水精霊。

用語

イプシシマスの塔
水仙十字結社が建設した塔。「ゲシュタル塔」とも呼ばれる。
イマジネーション
水仙十字結社の用語で、魔法の実行前に何かをくまなく想像する手順。
キルキル十字斬り
旅人が聖剣に導かれて放った技。パイモンが名付けた。
囚人六号:超転
小説。作中では、キメラを狩るために世界機関が広域殲滅型工作員を投入した。
終末時計
水仙十字結社が製造した時計。「世界式」の計算に基づいて世界の滅亡の日を示す。
フォンテーヌ特有の知的生物。純水の動物を生み出すことができる。
水仙十字結社
ナルツィッセンクロイツ率いる神秘主義哲学結社。後に違法組織と認定された。
水仙十字聖剣
水仙十字結社の儀式剣。水中から来るあらゆる意志を切り離せるが、同時に意志を融合することもできる。
密合の契印
レムリア人が原始胎海を封印した儀式。

水仙十字の物語

先代水神エゲリアの時代、孤児と犯罪者の子供を養育する水仙十字院という公共施設があった。アランマリアンジェイコブルネは水仙十字院で育ち、一緒に遊んだ。アランはいつも勇者の役を、ルネはいつも悪龍の役を演じていた。院長は純水精霊リリスだったが、実際の事務は副院長バザル・エルトンが行っていた。
500年前、カーンルイアの災厄がフォンテーヌを襲った。バザル・エルトンは水仙十字院の未来を危ぶみ、アランとマリアンを旧友のエマニュエル・ギヨタンに、ジェイコブとルネを同じく旧友であるカール・インゴルドに預けた。バザル・エルトンはその後海軍に戻り、海獣エリナスとの激闘の末に殉職した。
アランはフォンテーヌ自然哲学学院に入学し、エネルギー分野の研究を進めていた。一方、ルネは古代の文献を参考にしながら「世界式」を考案し、数百年後に世界が滅亡することを算出した。彼はジェイコブと共に、人類が世界の滅亡を乗り越える方策を考えようとした。二人は研究資源を求めて学院に入ると、アランたちと一緒に研究を続けた。
アランの助手カーターも水仙十字院の出身で、すぐに彼らと仲良くなった。だが彼は重病を患っており、かなり深刻な状況だった。ルネはかつてジェイコブがアビスの力によって回復した事例を踏まえ、カーターにも同じ実験を提案した。カーターは同意したが、実験は失敗し、彼は人ならざる何かへと変わり果ててしまった。この一件を機に、アランはルネたちと決別した。
アランの研究室から離れたルネとジェイコブは、アビスの力に頼ることを諦め、新たに純水精霊の能力の活用を考え始めた。二人は自らの思想を広め、多くの学者を動員するために秘密結社「水仙十字結社」を設立し、次第に影響力を強めていった。マレショーセ・ファントムのエージェントであったアランの妹マリアンは、この結社の捜査を命じられた。アランは彼女の仕事を助けるために、思考能力を持つ犬型クロックワーク・マシナリーのセイモアを製作した。
水仙十字結社の最終的な計画は以下のようなものだった──純水精霊の能力を使い、全人類の意識をルネ自身と融合させる。原始胎海が戻り、世界が滅亡した時、強固な意志によって人間を超越したルネだけが生き延び、これによって全人類の魂が滅亡を免れる。この計画のために、ルネは孤児院の院長だった純水精霊リリスを勧誘した。また、ヒルチャールに記憶と知恵を与える実験も行っており、このヒルチャールはキャタピラーと呼ばれた。またルネは儀式によって自らを純水に近い存在へと変化させ、「ナルツィッセンクロイツ」となった。
やがてマレショーセ・ファントムは結社の危険性に気付き、攻撃を開始した。ルネはジェイコブ、リリス、キャタピラーたちをエリナスの内部へと送り込み、囮とした。ジェイコブたちはアランやマリアンらマレショーセ・ファントムと遭遇し、戦闘が発生した。戦闘の最後に大爆発が起き、セイモアは大きな損傷を受け、マリアンは瀕死の状態になった。リリスは事態が上手く理解できていなかったが、過去を繋ぎ止めておきたいと願い、マリアンの人格を溶かして融合させた。当時の爆発はエリナスの血肉を傷つけ、当時の肉片からメリュジーヌが誕生することになる。
一方、ナルツィッセンクロイツはゲシュタル塔の地下で原始胎海へと落ちていった。アラン・ギヨタンはこの塔の内部を詳しく捜査することはなかった。新任の最高審判官ヌヴィレットは水仙十字結社を違法組織であると宣言し、ゲシュタル塔への出入りを禁止した。
それから長い時間が経った。アラン・ギヨタンはフォンテーヌ科学院を設立し、初代院長となった。高齢で退職した後は自身の工房に籠もり、人と会うことはなかった。マリアンの人格と混ざり合ったリリスは水仙十字院に戻り、単純だった日々を夢見た。プリンセスが救われ、悪龍は倒され、勇者は進み続ける──この夢から、アンと「マリアン」が誕生した。ヌヴィレットはメリュジーヌたちの求めに応じて、彼女たちをフォンテーヌ廷に連れて行った。ゴミの山に横たわっていたセイモアはマメールに拾われた。ナルツィッセンクロイツは原始胎海の内部で生き延び、ジェイコブは世界の滅亡に備えて準備を進めていた。キャタピラーは結社の共犯者として審判を受け、メロピデ要塞に送られた。
アランが遺したクロックワーク・マシナリーはフォンテーヌ社会を大きく変えた。ヌヴィレットは最高審判官として、メリュジーヌは良き隣人として人々の信頼を勝ち取った。そして数百年後、「世界式」の「変数」たる旅人がフォンテーヌに足を踏み入れた時、水仙十字の物語は再び動き出す。

テキスト

考察

記憶の象限
「ここは記憶の象限、記憶の広間、記録の間」
「一瞬で生まれ」…「何時も相いれず、永遠の眠りにもつきそい、絶対に離れることはない」…「烈火も燃やせぬもの」…
答えは「影」。
任務名「ミューズの母親」は、芸術の女神たちムーサイ(ミューズ)の母親である「記憶」の女神ムネーモシュネーのこと。
願いの象限
「ここは願いの象限。願いの広間、願いの間。」
「何時も相いれず」…「一瞬で生まれ、永遠の眠りにもつきそい、離れることなく」…「罪咎に染まるもの」…
答えは「命」。
任務名「流星の矛」は、流れ星から願いを連想しているのだろうか。
魂の象限
「ここは魂の象限、魂の廟、魂の間」…
「永遠の眠りにもつきそい」…「一瞬で生まれ、何時も相いれず、絶対に離れることはない」…「現世の至宝」
答えは「愛」。
任務名「キューピッドの恋人」は、愛の神クピド(キューピッド)の恋人プシュケーのこと。プシュケーは「魂」を意味する。
人格の象限
「絶対に離れることはなく」…「一瞬で生まれ、何時も相いれず、永遠の眠りにもつきそう」…「原初の一滴」
答えは「純水精霊」。
任務名「悲喜の仮面」は、人格(Persona)という言葉の由来である古典劇の仮面のこと。
不思議の国のアリス
水仙十字関係の登場人物には、ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』に基づく名前が多い。
  • キャタピラー(芋虫)は『不思議の国のアリス』の登場人物。
  • 赤の女王や白の騎士は『鏡の国のアリス』の登場人物。
  • リディル(Liddell)は『不思議の国のアリス』の主人公アリスのモデルとなったアリス・リデルのことだろう。
  • マリアン(Mary-Ann)は、『不思議の国のアリス』にて白ウサギがアリスと取り違えた人物。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます