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璃月港の薬舗「不卜廬」の店主。長生という名の白蛇を首に巻いている。

データ

物語

かつて疫病が流行った時、一人の薬師が世の苦しみを根絶する誓いを立てたが、全ての人を救うことはできなかった。薬師は伝説を頼りに薬君山を訪れ、力を使い果たして瀕死の白蛇を見つけた。白蛇は、契約を結んで共生すれば人を救う秘法を伝授しようと言った。薬師は白蛇と「珥蛇托竜法」を交わして多くの人を救ったが、生気を使い果たして世を去った。亡くなる前、薬師は白蛇の契約を弟子に譲り渡し、その後も代々受け継がれていった。歴代の契約者は患者の病や毒を引き受けて早逝していった。
白朮がまだ幼かった頃、ある疫病が猛威を振るった。その地を訪れた当代の契約者は疫病の蔓延を防ぐことに成功したが、白朮の両親は亡くなってしまった。その後、白朮は白蛇と契約した医者に弟子入りし、医術を学び始めた。白朮の師匠は契約によって体に病を溜め込み、ついに倒れてしまった。白朮は自らが不死を手に入れることであらゆる病を治療し、同時に白蛇──長生を生かし続けることを決意した。白朮と長生の契約が成立した時、草元素の神の目が現れた。
契約を引き継いだ白朮は璃月港へとやって来て、薬舗を開こうと考えていた。璃月には占いによって得られた吉日に開業をすることで、商売が繁盛するという慣わしがあった。しかし開業予定日の数日前の夜に、熱を出した娘を抱えた母親が薬舗にやって来た。翌朝、白朮は開業を前倒しして診療を開始した。「不卜廬」という店名は、薬舗の未来や患者の病、白朮らの命運を卜占に頼る必要がなくなるようにという願いを込めていた。
ある日、白朮は琥珀の封印から逃げ出した七七と偶然出会い、彼女を弟子として引き取った。当初の彼女の記憶力は今よりも悪く、日中に薬草を採りに出かければ変えることを忘れたこともあった。七七は名前を覚えることも一苦労で、白朮と長生のことを「あの人」と「あの蛇」と呼んでいた。ある朝、七七が初めて白朮の名前を呼ぼうとした時、「白先生」という言い方を初めて使った。白は白朮の苗字ではないが、彼はそのままこの呼び方を受け入れた。
不卜廬を訪れる客の中には、本や薬剤の並びから白朮が不死の薬を求めて研究していることに気づく者がいる。白朮は元々、それらの噂を水面下で処理しようと考えていたが、総務司の要注意名簿に名前が載ってしまった。そこで白朮は逆に自分の研究に怪しい点はないという噂を拡散し、夜蘭の秘密情報名簿に載らずに済んだ。
不卜廬の一日のスケジュールはいつも変わらない。早朝に目を覚ました白朮は水差しの中身を全て飲み、急須にお茶を淹れる。点心を少々用意し、白朮、桂、七七、長生で朝食を済ませる。近隣の住民たちがお礼として多くの野菜、米、果物、ナッツ類、点心などを贈ってくれるため、食料が尽きることはない。朝食後は診察を行い、処方箋通りに薬を用意しては桂に言って足腰の弱い年配の患者さんたちに届けさせる。手が空いている時は、白朮自身が厨房に立って薬膳効果抜群の料理を振る舞う。日が沈むと店を閉める時間となり、桂はそのまま残って一緒に夕食を食べることも、家に帰って家族と一緒に食べることもある。

関係者

「不卜廬」の薬剤師。
江蓠
白朮の姉弟子。白朮よりも幾つか年上。沈玉の谷付近で師匠から医学を学んでいたが、自身の夫の嘉良を治療するために師匠がこれ以上寿命を削ることに反対し、言い争いをした。
「不卜廬」の薬採り。キョンシー。
白朮の師匠
長生の先代の契約者。胡桃の大叔父で、かつては往生堂の次席だった。若い頃に兄と一緒に旅していた時に薬師と出会い、家業を捨てて医者になることを決めた。最後まで兄とは絶交したままだった。

テキスト

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