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レムリア文明を統治した魔神。

物語

レムスは元々オアシスの歌い手だったが、キングデシェレトの威光の下で故郷を失った。デシェレトに仕えることを望まず、彼は流浪の道を歩み、高海の下にある廃墟に足を踏み入れた。金の蜂に化身した予言者シビラはその地でレムスと出会い、彼の偉大な帝国が破滅の結末を迎えることを予言し、結末を知ってもなお旅に出るかどうか尋ねた。レムスは「もしこれが本当に運命だというのなら、選択の余地などないだろう?もし選択する機会があるのなら、あなたの言ったその不変の結末は必ず変えられるだろう」と答えた。すると廃墟にある銀の樹は金色の大船フォルトゥナ号に変化した。レムス王はシビラと共に高海に登り、文明と秩序を再びフォンテーヌの地にもたらした。彼は人々に耕作の技術を教え、巨石で神殿と都市を築き、音楽と芸術を教えた。レムス王の艦隊は高海の全ての島を征服し、海淵の下の巨竜までも彼に臣従した。
レムリア文明は大いに繁栄したが、レムス王は破滅の予言に悩まされていた。彼は答えを求めて監獄に囚われたエゲリアを訪れ、番人のスキュラと三十日間にわたって戦った。レムスが音楽で自らの来意を告げると、スキュラは彼の運命に逆らおうとする努力を笑い飛ばしたが、運命から解放された世界を見てみたいとも思った。スキュラはレムスがエゲリアに会うことを許し、レムスは万水の女主人に予言について尋ねた。そしてエゲリアはフォンテーヌ人の誕生の秘密と原罪を彼に教え、一杯の原始胎海の水を与えた。
レムスは原始胎海の水から精製したイコルを血液とする魔像を作り上げた。人々は朽ちぬ肉体を得て寿命から解放されたが、高天の定める運命に縛られたままだった。次にレムスは運命を紡ぐ楽章を作曲してイコルに注入し、人々が楽章を奏でることで自らの運命を掌握できるようにと願った。しかし人々は運命の重荷に耐えられず、神や調律師の導きを乞うようになった。人々の願いに応えるため、レムスは全ての旋律を最も壮大な楽章に織り込み、全ての人のために最善の旋律を紡ぐ大楽章「フォボス」を生み出した。全人類の幸せのために、フォボスは一人ひとりのために道を作り、レムリアに永遠の繁栄をもたらすはずだった。
しかし人々の願いの集合体であるフォボスは、略奪、憎悪、殺戮なども願いの一部として認識し、それらを叶えるべく旋律を奏でた。レムリア人の堕落は止まるところを知らず、レムスはついにフォボスの破壊を決意した。彼の計画は以下の通りである。友人のスキュラに楽章「鎮魂曲」を託し、ヴィシャップの大軍を率いて王城に攻め入ってもらう。レムスは自身を犠牲として楽章の力を解き放し、原初の野蛮な力を呼び覚ます。スキュラはこの力を受け取り、鎮魂曲を奏でてフォボスを破壊し、レムリア人たちを石の体から解放する。
しかしフォボスは事前に計画を知り、戦争の継続を望む大調律師ボエティウスの魂を楽章に吸収して操り人形にすると、ヤヌスの門を閉じてスキュラを騙し、封印することに成功した。レムスの死によって解放された楽章の力は暴走し、レムリアの水没をもたらした。

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