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モンドの歴史。

歴史

魔神戦争時代(? - 2000年前)

旧モンド
数千年前、竜巻の魔神デカラビアンが旧モンドを築いて民を住まわせた。旧モンドは環状の構造で、民一人ひとりのためのスペースが用意されていた。デカラビアンは中央の高塔に鎮座していた。
魔神戦争の時代、魔神アンドリアスがデカラビアンに宣戦し、モンドの大地は吹雪に見舞われた。デカラビアンは暴風によって旧モンドを囲み、強風に吹かれて立ち上がることができない民を見て、自分を畏れて慕っているのだと勘違いしていた。
シャール・フィンドニールの興亡
人々は氷雪と争いから逃れて緑豊かな山に辿り着いた。彼らは山頂に石碑を立て、この地をシャール・フィンドニールと名付けた。白い大樹がこの国を覆っており、司祭は樹から啓示を受けていた。祭司の娘は美貌と才徳に満ちていたが、やがて漆黒の龍が空を覆い尽くし、赤い毒が大地を染め上げる悪夢を見るようになった。同月、エーモンロカという名の異邦人がこの国を訪れた。突如として天の釘が落下し、三つに裂けた。シャール・フィンドニールの都は吹雪に見舞われ、白い樹は粉々に砕けた。エーモンロカは皆の最後の希望を背負って旅立ち、深淵に下って別の白樹の枝を手に入れようとした。祭司の娘は星銀の大剣を彼に手渡し、彼の帰りを待ちながら死んだ。彼はついに旅を終えて帰ってきたが、既に山国は死に絶えていた。エーモンロカは少女に貰った大剣を壁画の間に残し、山を下りて戦場に向かった。
グンヒルド一族
グンヒルドの父親はデカラビアンの部下だったが、その暴政に耐えきれずに部下を連れて城外に逃げ出した。吹雪の中、族長の幼い娘グンヒルドの祈りが千風の中の精霊に届いた。一族の祈りと願いが信仰となり、風の精霊たちに力をもたらした。精霊はこの一族に小さな避難所を提供し、自分たちの力を彼女に分け与えた。
父親が亡くなった後、グンヒルドは族長、そして初めての女祭祀となった。荒れ果てたモンド氷原を流浪する民の中で、グンヒルド一族は最も強い部族の首領だった。
時と風の祭祀
デカラビアンとアンドリアスの戦いはモンドの大地に風雪を巻き起こしていた。極寒に耐えられない人々はモンド東部にある高い崖に神殿を設立し、時と風の神を一緒に祀った。神殿では三幕による祭礼が行われ、ローレンス一族は第一幕の開拓の勇者を、エーモンロカ一族は戦士を、グンヒルド一族は終幕の守護者を演じた。やがて時と風の神は混同されていった。
酒の誕生
言い伝えによると、氷結の王たちが争う時代、一人の慌て者が食料の見張り番をしていた。慌て者が怠けているうちに、風の精霊が狐の姿になって果実の山に潜り込み、悪戯で酵母を発生させた。腹を空かせた慌て者が食べ物を取りに来た時、発行した果実の濃厚さに虜になった。この時、獣の皮を使って絞り出した果汁がモンドの酒の起源である。
旧モンドの革命(2600年前)
千の風の中の元素精霊「小さな転機と希望をもたらす風」は、旧モンドに住む吟遊詩人の少年と友達になった。風の壁の外、空を飛ぶ鳥が見たいと願う少年のために、精霊は鷹の羽を集めた。
弓使いの狩人の少女はデカラビアンに盲目的に恋していた。やがて彼女は、彼は愛を語るものの、本当の心を持っていないことに気づいた。
赤い髪の流浪戦士は旧モンドの反乱勢力に属し、「風の花」という隠語を伝えた先駆者であった。
風の壁を破って自由を手に入れるため、吟遊詩人の少年、風の精霊、弓使いの少女、騎士、赤い髪の戦士は共に高塔の最上部に登り、魔神デカラビアンに挑戦した。少女はこれでやっと彼が自分を見てくれると思ったが、彼女が弓を引き、風が彼女を引き裂くその瞬間に、自分と彼の間には雲泥の差があることに気づいた。デカラビアンは倒れたが、吟遊詩人の少年も戦死した。元素精霊は神の力を手に入れ、風神バルバトスになった。彼は死んだ親友の姿を借り、ライアーを奏でて神の風で氷雪を吹き飛ばし、モンドに温暖な気候をもたらした。
グンヒルド一族も旧モンドの革命に参戦した。グンヒルドは新生の風神に桂冠を被せ、永遠にモンドを守ると誓った。人々の歓声の中、赤髪の戦士は神に背を向けて群衆の中に消えた。
アンドリアスの死
魔神アンドリアスは人類の幸せな暮らしを思い描くことができず、俗世の神になる資格がないと自覚して自ら消えることを選んだ。彼は自分の力を大地に込め、大地とその住人を永遠に守ると誓った。その残魂ボレアスは後に四風守護の一柱・北風の狼となった。

モンドの成立(2600年前 - ?)

モンド城の建設
モンドの民は旧モンドを離れ、シードル湖上の島にモンド城を建設した。ローレンス一族の主母ヴァニーラーレは人々を率いて広場に巨大な神像を作らせた。神像の下には、各集落の指導者がモンドを永遠に護ると誓った誓約の言葉が刻まれた。
レーナルトの冒険
冒険者レーナルトは40歳までにあらゆる秘境を踏破した。彼はヴァニーラーレの後援を受け、エルリックと共にとんがり帽子山に挑んだが失敗し、エルリックは途中で死亡した。その後、レーナルトは風の翼の開発に生涯を捧げた。
七神の酒席
2000年前、風神バルバトスが初めて隣国の璃月を訪れた。岩神モラクスはこの同僚は助けを求めているのだろうと思い、事前に出迎えの準備を済ませていたが、風神はモンドの酒を勧めにきただけだった。その後も風神は何度も訪れ、璃月港を巡り歩きながら様々な質問を彼にぶつけた。その時から、初代七神はよく璃月で集まるようになった。
風龍の降臨
神々がまだ俗世にいた時代、風龍トワリンが空で誕生した。彼は緩やかに降臨し、この世の全てに好奇心を抱いた。村に降り立って怯える人々から石を投げつけられたり、果樹園に降り立って果樹を傷つけて罵詈雑言を浴びせられたりしたが、彼は諦めずに人間の世界を理解しようと挑戦し続けた。ある日、トワリンはバルバトスが奏でる天空のライアーの音色を聞いた。龍は詩に惹かれ、世界一の詩人の隣に舞い降りた。龍は万物に自身の心を理解してもらうため、風神のそばにいると決めた。

旧貴族時代(? - 1000年前)

旧貴族の堕落
やがてバルバトスは自分が暴君にならないよう、自らモンドを去った。旧モンドの革命に参加した英雄たちの一族が貴族として台頭し、権力を握るようになった。彼らは一般人の模範隣、行動と知恵によってモンドの民を導いた。領土と民を守るために魔物と戦い、狩りの獲物を民に分配した。
時が経つにつれ、モンドの貴族は欲望によって堕落するようになった。中でも権勢を誇ったローレンス家は奴隷制度を導入し、広場の神像を倒して新たに高塔を建設した。闘技は貴族の間で行われた祈祷を起源としていたが、ローレンス家がそれを権力者の娯楽に変え、奴隷の剣闘士を殺し合わせた。
魔龍ウルサがモンド城の周辺をうろつくようになると、ローレンス家は魔龍と秘密裏に取引を交わし、奴隷を生贄として捧げる代わりに平和を手に入れた。
義賊と魔女
名門貴族の少年パルジファルは古の先祖の徳政に憧れ、長剣を盗んで家を出ると義賊として活躍するようになった。
ある日、酒好きの義賊は豪邸に忍び込み、貴族の銀盃を盗んだ。彼は碧眼の魔女と出会い、彼女に銀盃に付いていた水晶を贈った。だが彼女は水晶を盗んだ罪を着せられて顔に罪人の刺青を受けた。魔女は屈辱を晴らすため、いずれ義賊の命を取ると宣言した。
パルジファルの異母弟エバハートは幼い頃から貴族の栄光を復興することを目指し、そのためなら汚い手段も辞さなかった。彼は嫡子である兄パルジファルを唆して盗賊の夢を追いかけさせ、また彼を諭して亡命させた。パルジファルは璃月で「船師」の副船長となり、巨獣との戦いで死亡した。
エバハートは密かに碧眼の魔女の弟子となって禁じられた槍の武術を身につけると、彼女に一族の美しい家紋が彫られた長槍を作らせた。エバハートは魔女を殺した。彼女が最後に願ったのは、義賊にもう一度会うことであった。
エバハートの陰謀
エバハートに仕える無名の剣闘士がいた。幼いエバハートは彼に一輪の小花を授けた。やがて剣闘士は無数の死闘を経験し、自由の身となる約束の勝利数に達したが、エバハートから自分と主人の栄誉のために戦い続けるよう誘われて承諾した。彼は常勝と呼ばれたが、剣闘士ヴァネッサとの試合で敗北し、戦死した。
エバハートは雪山(ドラゴンスパイン)に古代の武器があると主張し、家長ランドリッヒを説得して考察隊を送り出した。エバハートは雪山で一族の者たちを暗殺し、エンゲルベルトを刺殺したがその従者ルースに重傷を負わされた。エバハートのその後は不明となっている。
流浪楽団
旧貴族時代、流浪楽団という楽師の一団が世界を旅した。彼らは剣を笛とし、弓を琴として使った。当初は楽譜を持たず、見たことを歌い、聞いたことを奏でていたが、やがて音符を言語として見聞きしたことを楽譜に記録するようになった。流浪楽団は旧貴族の討伐計画を立てて城内に攻め込んだが失敗に終わり、楽団は解散した。
琴師はモンドの平民の少女に恋したが、彼女はバドルドー祭の「姫」に選ばれた。琴師は反乱の中で戦死した。
「夜明けの光剣士」は捕えられて剣闘士となり、闘技場で戦死した。彼女の剣舞に感動した侍従騎士ラグヴィンドは、彼女の剣を持ち出して埋葬した。
クロイツリードはローレンス家の出身であり、爵位を奪われたが助命された。彼は亡き同志の遺志を継ぎ、貴族に抵抗する秘密組織を作り上げた。

ヴァネッサの革命(1000年前)

剣闘士の少女ヴァネッサは風神バルバトスの加護を受けて魔龍ウルサを撃退し、民衆を率いて貴族政権を打倒した。クロイツリードの組織や、無名の牧者が率いる風神信徒らも革命に参加した。グンヒルド一族は民衆の味方となったため、旧貴族でありながらも追放を免れた。
ヴァネッサは初代獅牙騎士となって西風騎士団を設立し、ローレンス家を追放した。闘技は禁止され、広場の神像は再建された。騎士団設立後、暁の騎士ラグヴィンドは旧貴族の室内浴場を図書館に改装させた。
最期、ヴァネッサは風立ちの地にオークの苗木を植え、風神に導かれて天空の島へと昇った。この苗木は大きく育ち、現在は「英雄の象徴」として知られている。
風上の密約
当時、旧貴族に仕える兵士たちは「風上の密約」と呼ばれる売国の密約を知った。旧貴族がモンドを隣国の岩神に売るという内容で、「岩王帝君」の神聖な印もあった。貴族たちは奴隷になることを恐れて反乱に加わった。だが実はこの密約は偽物で、岩神のサインは風神が偽造したものだった。
北風騎士の物語
ある無名の騎士が狼と共に旅をしていたが、モンド城に入るときに別れを告げた。狼は野原を自由に走ったが、騎士のことをずっと忘れなかった。
外海の蛇の妖魔が暖かさと平和を求めてモンド海岸にやって来た。西風騎士団はまだ力が弱く、無名の騎士は銀貨一枚の報酬で魔物狩りを引き受け、狼と共に妖魔を討伐した。その後血と腐った肉の匂いに誘われ、幾千もの鷹が数日間ずっと砂浜を旋回していたという。これが鷹飛びの浜の本当の由来である。
それから数年間、ヴァネッサは彼を騎士団に招き入れようとしたが、無名の騎士はずっと断り続けた。幾度となく拒絶されて業を煮やしたヴァネッサは、騎士たちを率いて彼を街中に閉じ込めた。
やがて狼は先に死に、騎士は自分の剣を墓標として郊外に親友を葬った。その後、無名の騎士は街を離れ、自由な旅を再開した。彼が立ち去る時、「北風」という名を残した。これが「北風騎士」の伝統の始まりである。
西風騎士団と北風騎士の誕生の後、四風守護の伝統が成立した。

漆黒の災い(500年前)

カーンルイアの滅亡が漆黒の災いを引き起こし、魔獣が七国に侵攻した。
魔龍ドゥリン
カーンルイアの魔龍ドゥリンがモンドに襲来した。ドゥリンはモンドの繁栄を妬んだとも、風神の琴の音に惹かれたとも言われている。風神バルバトスは人々の嘆きによって眠りから呼び覚まされ、眷属たる東風の龍トワリンを召喚して共にドゥリンと戦った。トワリンはドゥリンの喉を食い破り、ドゥリンの亡骸は雪山(現ドラゴンスパイン)に墜落した。トワリンはこの時に魔龍の毒を飲み込み、旧モンドの廃墟で長い眠りについた。
ドゥリンの毒はドラゴンスパインの地脈に散らばり、白の樹は再び果実を実らせた。
獅子と狼
騎士一族出身のエレンドリンと農民出身のルースタンは幼馴染で、英雄になるという共通の夢によって仲良くなった。やがて二人は西風騎士団に入団し、大団長とその右腕となった。エレンドリンは「光の獅子」の称号を与えられ、ルースタンは27歳で「幼い狼」の称号を授かった。
ルースタンはクロイツリードの秘密組織を運営するなど、どんな手を使ってでもモンドを守ると決意していた。いつも悲しげな彼にとって、広場で歌を歌う少女だけが心の癒しだった。
やがて少女がスメール教令院に留学した後、災厄が訪れた。モンドでは西風騎士団がダダウパの谷で魔獣を食い止め、激しい戦闘を繰り広げた。ルースタンは谷で戦死し、親友を失ったエレンドリンは戦う気力を失った。
故郷に帰ってきた少女はルースタンの死を嘆き、世界の魔獣を燃やし尽くすことを決意した。この日、広場で歌を歌っていたロザリン・クルーズチカ・ローエファルタは炎の魔女となった。
純白の騎士
ルースタンの教えを受けた純白の騎士は、正義を求めて魔獣と戦った。騎士が初めて魔物を倒した時、ある少女を救った。少女には多くの求愛者がいたが、ずっと騎士を愛し続けた。純白の騎士は次第に正義のための殺戮に取り憑かれていった。少女から貰った白い花は血に黒く染まり、明るく輝く剣が黒くなり、秀麗な顔が歪んだ。騎士が百回目に魔物を討伐した時、彼は血に染められた自分の顔が魔物より怖くなっていることに気づき、鉄仮面をつけて顔を隠した。最後、血染めの騎士は自分の居場所がないと気づき、カーンルイアへ行って魔物との戦いで死のうとした。だが彼は世界の底でカーンルイアを滅ぼした魔物の起源を理解し、カーンルイアは不当な裁きを受けたと考え、アビスに忠誠を誓った。

暴君の遺恨(時期不明:500年前?)

カーンルイアの遺跡守衛のプロトタイプ「最古の耕運機」は奔狼領でボレアスの試練に迷い込み、負傷して立ち去った。「最古の耕運機」はその後旧モンドの廃墟に辿りつき、人が近づくとミサイルを発射していたが、ある日ついに壊れて機能を停止した。当時のモンド人は遺跡守衛を見たことがなく、「旧モンドに誰か近づくと火の玉が降ってくる現象」はデカラビアンの呪いとして解釈され「暴君の遺恨」と呼ばれた。

失われた七天神像(時期不明:カーンルイア滅亡後?)

遠い昔、モンドのとある七天神像が一夜にして消失した。当時教会にいた人たちが総出で捜索したが結局見つからなかった。

年表

2600年前
  • 旧モンドの革命。竜巻の魔神デカラビアンが討伐され、風神バルバトスが誕生する。
2000年前
  • 魔神戦争が終結し、七神の時代が始まる。
1000年前
  • ヴァネッサの革命。ヴァネッサが反乱軍を率いて旧貴族政権を転覆する。
500年前
  • カーンルイアの滅亡が漆黒の災いを引き起こす。
  • 魔龍ドゥリンがモンドを襲撃し、風神バルバトスと風龍トワリンに討伐される。
  • 西風騎士ルースタンが戦死。
50年前
  • バーベロスがアリスと約束を交わし、日記を入れた箱を預ける。
22年前
  • ディルック・ラグヴィンドが誕生する。
12年前
  • ディルックが10歳で神の目を獲得する。
8年前
  • ディルックが14歳で史上最少の隊長に昇進する。
4年前
  • クリプス・ラグヴィンドが死亡。ディルックは「イロックの陰謀に反対して騎士団を去る。
  • アンバーの祖父が騎士団を去る。
3年前
  • クレーが西風騎士団に預けられる。
1年前
  • 「黒焔」事件。コレイがモンドを訪れる。
半年前
  • とある盗賊が「東風」遺跡から風神の「息」が入った小瓶を盗掘して市場に流す。
2ヶ月前
  • 旅人がパイモンと出会う。
現在
  • 旅人とパイモンが旅を始める。

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