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アモンに仕える大ジンニー。睡蓮から生まれた最初のジンニーで、リルパァールの姉。
「永遠のオアシス」の入り口を守るため、己の肉体と精神を機械に閉じ込めていた。

物語

フェリギスは睡蓮から生まれた最初のジンニーの一人で、ナブ・マリカッタに仕えていた。ナブ・マリカッタの死後、その眷属であったジンニーたちはアモンに忠誠を誓った。
アモンは天の釘が落ちた場所に「永遠のオアシス」を作り、フェリギスをオアシスの長に抜擢した。彼女は花神が眠る霊廟を守るため、ジンニーの力で泉の水が尽きぬように維持し続けた。彼女の力によって千尋の砂漠にはオアシスが散在するようになった。
その後、リルパァールというジンニーの導きの下、凡人オルマズドの王国が「永遠のオアシス」の周囲に建国された。フェリギスはナブ・マリカッタへの忠誠と、凡人の国への哀れみから、自ら犠牲になることを決心した。彼女はアモンが引き止めようとする声も顧みず、その美しい体を機械に閉じ込めると、「アフマルの水晶杯」の封印によって砂海の憤怒を閉じ込め、ジュラバドの王国を守護した。
肉体と精神の両方を機械に囚われながら、彼女は花神が目覚める日を待ち続けた。彼女は「永遠のオアシス」を維持するために力を消耗し続け、その精神は日に日に弱っていった。
フェリギスの衰弱と共に「永遠のオアシス」の給水量は減少していった。ジュラバドのオアシス運河システムは崩壊しつつあった。騎兵将軍クベロスは給水網の修繕案を三度も提出したが、既得権益を重視する貴族たちの反対にあって否決された。フェリギスはその力の一部を水道浄化に貸した。
フェリギスはリルパァールの陰謀についてパーヴェズラヴァンに警告したが、彼は聞く耳を持たなかった。彼は水道システムを顧みることはなく、ただジンニーの欠片の機械が作り出した偽りの繁栄に魅了されていた。
やがてリルパァールの陰謀は成就し、ジュラバドは滅亡した。アモンはリルパァールを罰したが、やがて自身も「禁忌の知識」を追い求めて自滅した。砂漠の民は困窮の中で草神に支配されるようになった。それでもフェリギスは待ち続けた。アモンが約束した、いつかナブ・マリカッタが目覚めるその日を願い続けた。
数千年を経て、フェリギスの前にリルパァールが現れた。彼女の新たな主はフェリギスと戦い、その装置を破壊した。機械の枷から解放されたジンニーは、「永遠のオアシス」には何もないとリルパァールに警告し、ついに消滅した。

テキスト

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