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七神の一柱、モンドの風神。俗世ではウェンティという名前を使用する。
「自由」を理念に掲げる。音楽の守護神でもある。

物語

約2600年前、竜巻の魔神デカラビアンが旧モンドを統治していた。当時のウェンティは千の風の中の些細な元素精霊「小さな転機と希望をもたらす風」だった。彼は旧モンドで、ライアーを奏でる少年と友達になった。鳥が空を飛ぶ姿が見たいという彼のために、ウェンティは鷹の羽根を集めた。
やがて、民衆はデカラビアンの圧政に対して反旗を翻した。詩人の少年、風の精霊、赤髪の戦士、グンヒルド家の祖、弓使いの少女は共に高塔を登り、君王を打倒した。
反乱は成功したが、少年はその過程で戦死した。風の精霊は神の力を受け継ぎ、風神バルバトスとなった。彼はライアーを演奏するため、少年の姿を再現して自分の形を作った。風神はライアーを奏でて氷雪を吹き散らし、モンドに季節風をもたらした。山々は切り裂かれ、なだらかで平和な現在のモンドの風景が出来上がった。
風神バルバトスは「君たちが王のいない自由な城を作ればいい」と告げ、やがてモンドを去った。自らが新たな暴君になるのではないかと恐れていたからだ。しかし、反乱を率いた英雄たちの血統がやがて貴族となり、モンドの支配者を名乗るようになった。いわゆる「旧貴族」の圧政の下で、モンドは長い暗黒の時代を経験した。
1000年前、風神バルバトスはモンドに帰還して悲惨な現状に気付いた。彼は剣闘士ヴァネッサの願いに応え、彼女が旧貴族政権を打倒するのを手助けした。
この時、風神は「風上の密約」という文書を偽造した。貴族がモンドを岩神に売ったという内容で、そこには岩王帝君の印があった。貴族の兵士たちは自分たちが奴隷となることを恐れ、反乱側に加わることになった。
やがて四風守護が結成され、モンドに再び平和が訪れた。最期、ヴァネッサは風神に導かれて天空の島に登ったと伝えられる。
500年前、カーンルイアの災厄が降臨した。モンドに魔龍ドゥリンが襲来し、人々の祈りが風神を呼び起こした。風神は自らの眷属である東風の龍トワリンを召喚し、共にドゥリンと戦った。激戦の末、トワリンはドゥリンを打倒することに成功した。トワリンは旧モンドの廃墟で眠りに就き、風神も再び去った。
その後、アビス教団がトワリンの精神を腐食し、自分たちの戦争兵器に仕立て上げようと企んだ。風神バルバトスはトワリンを腐植から解放しようとしたが、異邦の旅人の邪魔が入る。その後、風神は旅人の浄化能力を知り、旅人にトワリンの浄化を依頼する。風神バルバトスは旅人、パイモン、ラグヴィンド家の戦士、グンヒルド家の騎士と共に旧モンドの廃墟でトワリンに挑み、浄化に成功する。トワリンは呪いから解放され、風神と和解した。
しかし、バルバトスが西風大聖堂から出た時、ファデュイ執行官第八位「淑女」の襲撃を受ける。彼女は風神から神の心を奪って去っていった。

理念

風神バルバトスの理念は「自由」。それは圧政と抑圧からの自由であり、自由を勝ち取るために戦うことを是とする。魔神デカラビアンが打倒された後、彼は「君たちが王のいない自由な城を作ればいい」と告げ、自ら身を引いた。

信仰

他の国と違い、バルバトスはモンドに鎮座する神ではない。そのため、他国の人から見ると「神のいない国」は奇異に映ることもある。しかしモンド人は自由の精神を持ったバルバトスを篤く信仰しており、風花祭やブリーズブリュー祭といった祭典を数多く開催している。
モンドの信仰の中心は西風教会が担っている。西風大聖堂は風神信仰の拠点であり、風神が使ったライアー「天空」が保管されている。

能力・偉業

バルバトス本人の言によれば、統治を嫌い、モンドに長く戻っていなかったために七神の中で最弱だという。
風の支配
旅人が二度にわたって風魔龍と交戦した時、バルバトスは千年の流風から助けを借りて旅人を支え、風を集中させて毒血の傷口を攻撃させた。
神の目の偽造
バルバトスは身分を偽るため、神の目そっくりのガラス玉を作り、さらにライアーに変化する能力を与えた。
幻術
バルバトスは幻術を使い、天空のライアーを修復したように見せかけた。
転移
バルバトスと旅人が初めて顔を合わせた時、風魔龍の暴走により、バルバトスはその場で光に包まれて姿を消した。
笛の音
バルバトスは笛の音に力を乗せ、業障に苛まれる魈の心を落ち着かせ、彼を守護し、しばしの安寧をもたらした。
変身
バルバトスが神になって最初に力を使ったのは、親友の少年の姿を借りて自分の形を作ることだった。
暴風の障壁の突破
バルバトスはアビスの魔術師から散ったエネルギーを使うことで魔力が織りなす韻律を読み取り、ライアーを奏でて風龍廃墟の暴風の障壁を突破した。
モンドの平定
バルバトスはライアーを奏で、神の風でモンドを覆っていた氷雪を吹き散らし、山を一刀両断した。とんがり帽子山はこれによって海に沈み、マスク礁だけが残った。切り落とされた山体の一部は海に落ちて金リンゴ群島を形成した。


考察

  • バルバトス(Barbatos)は著者不明の魔導書『ゴエティア』に登場するソロモン72柱の悪魔の一柱。テイワットの魔神は皆ソロモン72柱の名前が由来。
  • 「自由のターコイズ(Vayuda Turquoise)」に名前が挙がっているヴァーユ(Vayu)はインド神話の風神。

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