Ver.3.4の新エリア「千尋の砂漠」に関するテキストのまとめ用特設記事。
無名の石碑
ジュラバドの古事
古代オアシスの古事
「黄銅の仮面」の教え
ダマーヴァンド山の古事
プライマルオベリスク
破損した記録
長距離探索者の覚え書き
ゾーヤ・スネージヴナ大尉の行動報告
「ファッロフの子」ノート
タニット露営地
遺跡巨像
ローディング画面
図鑑
その他
無名の石碑 
無名の石碑・1
「キスラ、我が息子よ…」
「キスラ、キスラ・パーヴェズラヴァン。私が生んで、私のために亡くなった子…」
「あなたは王権が人々を奴隷の枷から、神々の垣根から解放してくれる思っていた…」[原文ママ]
「轟音を響かせる機械で天にも届く宮殿を作り、オアシスを縦横に道が通る農地にした…」
「しかし、自由という名の奴隷制によって作られた帝国は、いつか同じ虚言によって滅ぶ…」
「幾千もの傲慢があなたの心を満たすことを願う。天地がひっくり返るまで、下賤なものがあなたの頭上に這い上がるまで…」
「その日が訪れれば、オルマズドの野望は報いを迎えるだろう。」
「キスラ、キスラ・パーヴェズラヴァン。私が生んで、私のために亡くなった子…」
「あなたは王権が人々を奴隷の枷から、神々の垣根から解放してくれる思っていた…」[原文ママ]
「轟音を響かせる機械で天にも届く宮殿を作り、オアシスを縦横に道が通る農地にした…」
「しかし、自由という名の奴隷制によって作られた帝国は、いつか同じ虚言によって滅ぶ…」
「幾千もの傲慢があなたの心を満たすことを願う。天地がひっくり返るまで、下賤なものがあなたの頭上に這い上がるまで…」
「その日が訪れれば、オルマズドの野望は報いを迎えるだろう。」
無名の石碑・2
「シリン、我が娘。一日たりとも幸せを味わっていない娘よ…」
「ジュラバドはあなたのために栄え、没落した。無実の苦難をその身に受け、しまいには狂気に落ちた…」
「無実の苦難をその身に受け、粉々になった狂気の魂も実兄によって引き抜かれた。そして、粉々になった魂のない奴隷を作るのに使われた…」
「無実の苦難をその身に受け、最終的には誰よりもジュラバドの狂気を、その結末の一部始終を見届けた…」
「許しておくれ、シリン。」
「ジュラバドはあなたのために栄え、没落した。無実の苦難をその身に受け、しまいには狂気に落ちた…」
「無実の苦難をその身に受け、粉々になった狂気の魂も実兄によって引き抜かれた。そして、粉々になった魂のない奴隷を作るのに使われた…」
「無実の苦難をその身に受け、最終的には誰よりもジュラバドの狂気を、その結末の一部始終を見届けた…」
「許しておくれ、シリン。」
無名の石碑・3
「赤砂の王、権威ある主、この声があなたに届くなら…」
「月娘の城を守るフェリギスの呼びかけがまだ聞こえるのなら、どうか悪意と災いからこの国を、私の女主人が眠る場所を守ってください…」
「これらちっぽけな不幸な人々にも、一瞬だけでも、幸せを味わわせてください。私の女主人がもたらしたあの時代のように…」
「赤砂の王、慈悲ある主、この声があなたに届くなら、どうか私の呼びかけにお応えください…」
「女主人の犠牲のように、私の犠牲もこの土地にある国々の期待を裏切らないことを願う…」
「月娘の城を守るフェリギスの呼びかけがまだ聞こえるのなら、どうか悪意と災いからこの国を、私の女主人が眠る場所を守ってください…」
「これらちっぽけな不幸な人々にも、一瞬だけでも、幸せを味わわせてください。私の女主人がもたらしたあの時代のように…」
「赤砂の王、慈悲ある主、この声があなたに届くなら、どうか私の呼びかけにお応えください…」
「女主人の犠牲のように、私の犠牲もこの土地にある国々の期待を裏切らないことを願う…」
無名の石碑・4
「家へ帰ろう。私の導きを受け入れ、私の歓愛を受け入れて。シェロイ、キスラの子のシェロイ…」
「あなたはここで黄銅の仮面を被り、あなたはここで本当の名前を手にし、あなたは母親の真の愛情を見るだろう…」
「『ホラムディン』、『歓喜の信仰』。」
「そして、あなたの父を探すの。ザクロの果汁は流れ出した…あなたの父親のところへ行き、この茶番を終わりにして…」
「あなたの父親を探すためにジュラバドへ行きなさい。私はそこであなたを待っている…」
「あなたはここで黄銅の仮面を被り、あなたはここで本当の名前を手にし、あなたは母親の真の愛情を見るだろう…」
「『ホラムディン』、『歓喜の信仰』。」
「そして、あなたの父を探すの。ザクロの果汁は流れ出した…あなたの父親のところへ行き、この茶番を終わりにして…」
「あなたの父親を探すためにジュラバドへ行きなさい。私はそこであなたを待っている…」
無名の石碑・5
「…私、オルマズドは、かつて砂漠の中のちっぽけな羊飼いだった。キングデシェレト陛下の恩寵により、兄弟と民の力を合わせ、暴君のフヴァストラを倒した…」
「キングデシェレト陛下は月娘の城から大ジンニーを遣わし、国を建設して、砂漠を流浪する民を集めるのに手を貸してくれた。それから人々と権力者たちはそれぞれの生活を送り、ともにキングデシェレトの導きに従った…」
「私の愛する国の半分を、私が信頼する民の半分を、私が有する奴隷の半分を、死なない伴侶のリルパァールに永遠に捧げ、残り半分はキングデシェレト陛下に捧げる。」
「その日が近くなったら、私は国と民衆を捨て──白衣一つで、千の奴隷の供物を献上する…」
「キングデシェレト陛下は月娘の城から大ジンニーを遣わし、国を建設して、砂漠を流浪する民を集めるのに手を貸してくれた。それから人々と権力者たちはそれぞれの生活を送り、ともにキングデシェレトの導きに従った…」
「私の愛する国の半分を、私が信頼する民の半分を、私が有する奴隷の半分を、死なない伴侶のリルパァールに永遠に捧げ、残り半分はキングデシェレト陛下に捧げる。」
「その日が近くなったら、私は国と民衆を捨て──白衣一つで、千の奴隷の供物を献上する…」
無名の石碑・6
「オルマズドが砂漠に新たな秩序をもたらし、砂海のちっぽけな世界を奴隷制から解放すると思っていた。しかし、彼は私を失望させた。」
「そして、彼に罰を下した──彼の王国を滅ぼした。その父も子も、三代に渡り。」
「『幸せ』という名で美化された奴隷制より、強烈な死のほうがマシなのだ…」
「そして、彼に罰を下した──彼の王国を滅ぼした。その父も子も、三代に渡り。」
「『幸せ』という名で美化された奴隷制より、強烈な死のほうがマシなのだ…」
無名の石碑・7
「…大ジンニーのリルパァールは、心に毒を持ち、常に裏切りの意志を抱えている。僭主のキスラはどうか、ご用心を…」
「…これはフェリギスの最後の警告。」
「…これはフェリギスの最後の警告。」
ジュラバドの古事
ジュラバドの古事・1
…騎兵将軍クベロス閣下へ
妥当な審議の後、高職議会はあなたの経費の申請を却下することになりました…
明らかに、オアシスの縮小と水利施設の退化は農業生産全体に影響を及ぼしておらず、その他の悪影響も長期にわたる工業、商業活動の自己調節機能によって解決されるでしょう…
…「五大オアシス」における長期的な貧困と反逆の状況、新たに現れた「黄銅の仮面」の信者による頻繁な活動を加味すると、国庫はいかなる形式でも賞与や工業、商業投資は無益であり、ひいては貴族の権利を損なう可能性があると考えております…
…貴族は産業、ないしは国家の大黒柱であることを、くれぐれもお忘れなく。将軍閣下の責任は逆賊と邪教の徒を鉄腕を以て鎮圧せしめ、民衆に努力して裕福を求めるよう鞭撻することであり…決して権限を越えた請求で国庫に手を出し、怠惰かつ反動的な悪党の手助けをすることではありません…
「勝利の霊」パーヴェズラヴァン陛下の命により、高職議会は鎮圧用の構造体三十台、ジンニーの欠片付きの刀剣槍などの武器四百本を再度調達します…クベロス閣下におかれましては、このすべてを適切に使用されますように…
妥当な審議の後、高職議会はあなたの経費の申請を却下することになりました…
明らかに、オアシスの縮小と水利施設の退化は農業生産全体に影響を及ぼしておらず、その他の悪影響も長期にわたる工業、商業活動の自己調節機能によって解決されるでしょう…
…「五大オアシス」における長期的な貧困と反逆の状況、新たに現れた「黄銅の仮面」の信者による頻繁な活動を加味すると、国庫はいかなる形式でも賞与や工業、商業投資は無益であり、ひいては貴族の権利を損なう可能性があると考えております…
…貴族は産業、ないしは国家の大黒柱であることを、くれぐれもお忘れなく。将軍閣下の責任は逆賊と邪教の徒を鉄腕を以て鎮圧せしめ、民衆に努力して裕福を求めるよう鞭撻することであり…決して権限を越えた請求で国庫に手を出し、怠惰かつ反動的な悪党の手助けをすることではありません…
「勝利の霊」パーヴェズラヴァン陛下の命により、高職議会は鎮圧用の構造体三十台、ジンニーの欠片付きの刀剣槍などの武器四百本を再度調達します…クベロス閣下におかれましては、このすべてを適切に使用されますように…
ジュラバドの古事・2
…我が友人メフラクへ…
…クベロスは三回に渡り資金申請をした。「被災地の支援」や「オアシスの水利の再建」という名目で。口ではそう言っているものの、真に好意からのものとは限らない…
…祭司の計算によると、この行動は国庫に無駄な負担をかけるのみで、実質的な見返りは何もないのだ…
…この者は卑しい出身で、高職議会での支持基盤もない。パーヴェズラヴァン陛下が彼に反乱鎮圧を依頼されたがために高位につけたのだ。金銭を求め、他人の命を踏みにじる、その扇情主義的な言動は、貴族の名を傷つけるものだ…
…我ら謙虚な臣下は、祖先から伝わる高貴な姓で王に仕えている。努力して得た財産を、不精者と悪党に取られてたまるものか。自分の財産を守るのは、人間の最も根本的な権利ではないだろうか…？
…追記。この者は山の牧民の出身で、その本性は反動的で残忍、かつ好戦的だ…
騎兵将軍の身でパーヴェズラヴァン陛下の信頼を得ているが…その私腹を肥やし、怠惰を許す言動からして、「黄銅の仮面」の一味である恐れがある…
…以上、貴族諸君はくれぐれも注意するように！
…銀貨三十万枚の証書を同封する。これはささやかな気持ちだ。また後程…
…クベロスは三回に渡り資金申請をした。「被災地の支援」や「オアシスの水利の再建」という名目で。口ではそう言っているものの、真に好意からのものとは限らない…
…祭司の計算によると、この行動は国庫に無駄な負担をかけるのみで、実質的な見返りは何もないのだ…
…この者は卑しい出身で、高職議会での支持基盤もない。パーヴェズラヴァン陛下が彼に反乱鎮圧を依頼されたがために高位につけたのだ。金銭を求め、他人の命を踏みにじる、その扇情主義的な言動は、貴族の名を傷つけるものだ…
…我ら謙虚な臣下は、祖先から伝わる高貴な姓で王に仕えている。努力して得た財産を、不精者と悪党に取られてたまるものか。自分の財産を守るのは、人間の最も根本的な権利ではないだろうか…？
…追記。この者は山の牧民の出身で、その本性は反動的で残忍、かつ好戦的だ…
騎兵将軍の身でパーヴェズラヴァン陛下の信頼を得ているが…その私腹を肥やし、怠惰を許す言動からして、「黄銅の仮面」の一味である恐れがある…
…以上、貴族諸君はくれぐれも注意するように！
…銀貨三十万枚の証書を同封する。これはささやかな気持ちだ。また後程…
ジュラバドの古事・3
…「勝利の霊」パーヴェズラヴァン陛下は最近、キングデシェレトへの信仰をおろそかにしていた。神殿と彫像は久しく整備されていない…
我々神官が思うに、近ごろオアシスが縮小し、田畑が衰退し、「黄銅の仮面」が悪事を働くようになったのは、信仰を怠ったせいだ…信仰がなければ道徳が失せ、道徳が失せれば国は乱れる。大神官には、パーヴェズラヴァン陛下へ進言するようお願い申し上げる…
……
…不満を持つ民衆について、神官各位においては彼らに隣人を愛し、秩序を守り、無意味な妄想を追求しないように教え導くことをお願い申し上げる…不要な問題を起こさず、暴動を未然に防げるように。
【真ん中の内容の多くは滲んでいるため、読み取れない。】
…キングデシェレトはもう、大神官の呼びかけには応じてくださらなくなった。これは不吉な兆しだ…
…王妃シリンは長く国政に関与していない。パーヴェズラヴァン陛下も彼女の行方に触れたことがない。おそらく「王妃が化け物」という噂は本当らしい…あるいはこの民間の流言を借り、誇張することで、「黄銅の仮面」の異端な言論を抑えられるかもしれない…
我々神官が思うに、近ごろオアシスが縮小し、田畑が衰退し、「黄銅の仮面」が悪事を働くようになったのは、信仰を怠ったせいだ…信仰がなければ道徳が失せ、道徳が失せれば国は乱れる。大神官には、パーヴェズラヴァン陛下へ進言するようお願い申し上げる…
……
…不満を持つ民衆について、神官各位においては彼らに隣人を愛し、秩序を守り、無意味な妄想を追求しないように教え導くことをお願い申し上げる…不要な問題を起こさず、暴動を未然に防げるように。
【真ん中の内容の多くは滲んでいるため、読み取れない。】
…キングデシェレトはもう、大神官の呼びかけには応じてくださらなくなった。これは不吉な兆しだ…
…王妃シリンは長く国政に関与していない。パーヴェズラヴァン陛下も彼女の行方に触れたことがない。おそらく「王妃が化け物」という噂は本当らしい…あるいはこの民間の流言を借り、誇張することで、「黄銅の仮面」の異端な言論を抑えられるかもしれない…
ジュラバドの古事・4
…高職議会へ
…軍用構造体自動組立装置は既に神殿、王宮、「永遠のオアシス」の給水調節ダム…等、カギとなるエリアに配置してある。
…キングデシェレト神殿の前の場所を集中演習場に改造する。構造体が鎮圧及び…のために、そして迅速に集結して行動するために…
…ジンニーの欠片付きの武器と構造体の生産量をさらに拡大させる。一方で、凡人の軍隊は減らさない…
…あえて安全上の問題があるエリアから兵士を募集し、適切な訓練と待遇を提供して、彼らと反逆者のいかなる関係も断ち切り、それに同化することを防ぐ…
…軍用構造体自動組立装置は既に神殿、王宮、「永遠のオアシス」の給水調節ダム…等、カギとなるエリアに配置してある。
…キングデシェレト神殿の前の場所を集中演習場に改造する。構造体が鎮圧及び…のために、そして迅速に集結して行動するために…
…ジンニーの欠片付きの武器と構造体の生産量をさらに拡大させる。一方で、凡人の軍隊は減らさない…
…あえて安全上の問題があるエリアから兵士を募集し、適切な訓練と待遇を提供して、彼らと反逆者のいかなる関係も断ち切り、それに同化することを防ぐ…
ジュラバドの古事・5
…第三小隊、第四小隊の使者は長いこと来ていない。放った瞑彩鳥も戻ったためしがない…
…濃い煙のせいかもしれない。煙があちこち立ち込めているから、あいつらはびっくりして逃げたのだ…
…大反乱の十三日目…神殿の護衛隊は今日だけで四回も襲撃を阻んだ…
…それらの人々はボロボロの服を着ていたが、みな黄銅の仮面を被っていた。木や、紙で作られた仮面もあったが、それらも黄銅の色で塗られていた。
…一部の神像は破壊され、パーヴェズラヴァン陛下のすべての彫像はあいつらに引き倒された…無情な構造体があいつらを何度負かしても…
…あいつらは一時撤退した。だが、必ず戻ってくるだろう…
…キングデシェレトは戦争と秩序の神だった。しかし、彼の神殿は今や憤怒する人々によって揺るがされている…
…宮殿は燃え盛り、大神官はさらわれた…
…ハブブは偵察時に彼を見つけた。まだ全ては回収できていないが、その一部は既に…
…彼らはとても飢えていた。或いは、とても憤慨していた…
…クベロス将軍は陛下に謁見しに行った。これは、パーヴェズラヴァン陛下御自らが下す最後の命令になるだろう…
…濃い煙のせいかもしれない。煙があちこち立ち込めているから、あいつらはびっくりして逃げたのだ…
…大反乱の十三日目…神殿の護衛隊は今日だけで四回も襲撃を阻んだ…
…それらの人々はボロボロの服を着ていたが、みな黄銅の仮面を被っていた。木や、紙で作られた仮面もあったが、それらも黄銅の色で塗られていた。
…一部の神像は破壊され、パーヴェズラヴァン陛下のすべての彫像はあいつらに引き倒された…無情な構造体があいつらを何度負かしても…
…あいつらは一時撤退した。だが、必ず戻ってくるだろう…
…キングデシェレトは戦争と秩序の神だった。しかし、彼の神殿は今や憤怒する人々によって揺るがされている…
…宮殿は燃え盛り、大神官はさらわれた…
…ハブブは偵察時に彼を見つけた。まだ全ては回収できていないが、その一部は既に…
…彼らはとても飢えていた。或いは、とても憤慨していた…
…クベロス将軍は陛下に謁見しに行った。これは、パーヴェズラヴァン陛下御自らが下す最後の命令になるだろう…
古代オアシスの古事
古代オアシスの古事・1
…最近砂嵐が頻発している。住民の皆さんにはそれぞれの責任を果たし、一丸となって河道を通し、砂で閉塞することがないよう防いでほしい…
…造幣局及び王家のドック、構造体組立工場の人員募集。苦労を恐れず、作業に習熟し、住み込みで働ける者。毎月の給料は銅貨三十から五十枚──業務内容によって決まる。
…「ジンニーのリルパァール」に関する噂はすべて妄言だ。住民の皆さんは、くれぐれも騙されないように！
…造幣局及び王家のドック、構造体組立工場の人員募集。苦労を恐れず、作業に習熟し、住み込みで働ける者。毎月の給料は銅貨三十から五十枚──業務内容によって決まる。
…「ジンニーのリルパァール」に関する噂はすべて妄言だ。住民の皆さんは、くれぐれも騙されないように！
古代オアシスの古事・2
…花神様への祈りは届いた。花神様の使者が月明かりの中から舞い降りて、私たちの命を救ってくれる薬と清浄な水を授けた…
…彼女は自分が睡蓮から生まれたリルパァールであり、花神の民に最後の警告を伝えに来たと言った…
…彼女は私の娘を一晩中抱いて眠り、朝方に去っていった。供物に手も付けずに…そして今、あの子の熱は下がっている…
幸いひどい病気ではなく、次の日の仕事にも影響しなかった。パーヴェズラヴァン陛下の憐れみは、重症の者には与えられないのだ…
……
…月が昇る頃、彼女は私たちに警告した。運河の水には病があるかもしれないと。ダマーヴァンド山の水源に、問題があるのだと…
…他の人にも警告しないと…
…パーヴェズラヴァン陛下は新しい宮殿と工場を建てた。給料は良いから、この間の借金を返済できるかもしれない。だが、工場に泊まり込まないとダメなようだ。私が行ってしまったら、妻と娘はどうなるのだろう…
…あそこの水は清浄なのか？
…彼女は自分が睡蓮から生まれたリルパァールであり、花神の民に最後の警告を伝えに来たと言った…
…彼女は私の娘を一晩中抱いて眠り、朝方に去っていった。供物に手も付けずに…そして今、あの子の熱は下がっている…
幸いひどい病気ではなく、次の日の仕事にも影響しなかった。パーヴェズラヴァン陛下の憐れみは、重症の者には与えられないのだ…
……
…月が昇る頃、彼女は私たちに警告した。運河の水には病があるかもしれないと。ダマーヴァンド山の水源に、問題があるのだと…
…他の人にも警告しないと…
…パーヴェズラヴァン陛下は新しい宮殿と工場を建てた。給料は良いから、この間の借金を返済できるかもしれない。だが、工場に泊まり込まないとダメなようだ。私が行ってしまったら、妻と娘はどうなるのだろう…
…あそこの水は清浄なのか？
古代オアシスの古事・3
…彼らの話によると、あれら巨大な迷宮はジンニーが動かす機械でいっぱいらしい…
…人々は朝から晩まで、叫ぶジンニーを九尾の猫鞭で打つ…
そしてジンニーは必死に臼を引き、必死に回る。あらゆるものが、機械からあたかも水のように流れ出てくるらしい…
…でもその人たちは？鞭を手にして終日機械の隣で見守る人たちは？彼らは叫ぶのだろうか？
…彼らを鞭打つ人がいるとしたら、どのような鞭を手にしているのだろう？
…人々は朝から晩まで、叫ぶジンニーを九尾の猫鞭で打つ…
そしてジンニーは必死に臼を引き、必死に回る。あらゆるものが、機械からあたかも水のように流れ出てくるらしい…
…でもその人たちは？鞭を手にして終日機械の隣で見守る人たちは？彼らは叫ぶのだろうか？
…彼らを鞭打つ人がいるとしたら、どのような鞭を手にしているのだろう？
古代オアシスの古事・4
…ジンニーの欠片の構造体の技術は、最近目を見張る勢いで発展している。工業鉱物の収入は国の運営を維持するには十分になった…
…慈悲あるパーヴェズラヴァン殿下は、個人税の一割を廃止することを宣言した…
…慈悲あるパーヴェズラヴァン殿下は、個人税の一割を廃止することを宣言した…
古代オアシスの古事・5
…税務請負業者変更…夜鶯のクミン酒造工場…
…六つ作って一つ取る。欲張りはしない。酒を飲まない者と未成年で飲めない者は手数料を追加…
…住民の皆さんは治安所で税務契約を変更するのをお忘れなく…
…六つ作って一つ取る。欲張りはしない。酒を飲まない者と未成年で飲めない者は手数料を追加…
…住民の皆さんは治安所で税務契約を変更するのをお忘れなく…
古代オアシスの古事・6
…機械の作動が速すぎると、時に人を傷つける。人は重傷を負い、それはとても痛い。だが機械は貴重だ。人はいつでも替えが効く…
…また一晩中眠れなかった。マフラクは工場から吠える声が一晩中響いていたと言った。老人は、あれがジンニーが砕けた時の唸り声だと言った…
…ジンニーも疲れを感じるのか？私たちのように、作業に飽きるのか…
…マフラクは夜中に工場で一人の女を見たと言っていた。まるで花神誕祭の踊り子のように、そしてジンニーたちの母のように…彼女が来た途端、機械たちは静かになった…
……
…「リルパァール」、これが彼女の名前だ。彼女はやってきて、私たちのために歌い、静かに寄り添ってくれた…
…彼女は人の疲労と痛みを癒し、そして凶暴な機械に指や四肢を噛み落とされた人を治療してくれた…
…月明かりがある時だけ、こっそり私たちのところに来られると彼女は言った。そうでなければ、癒しの祝福は効かなくなると…
…マフラクは甲冑の人に連れて行かれた。彼女が口を滑らせたせいだったが…
…また一晩中眠れなかった。マフラクは工場から吠える声が一晩中響いていたと言った。老人は、あれがジンニーが砕けた時の唸り声だと言った…
…ジンニーも疲れを感じるのか？私たちのように、作業に飽きるのか…
…マフラクは夜中に工場で一人の女を見たと言っていた。まるで花神誕祭の踊り子のように、そしてジンニーたちの母のように…彼女が来た途端、機械たちは静かになった…
……
…「リルパァール」、これが彼女の名前だ。彼女はやってきて、私たちのために歌い、静かに寄り添ってくれた…
…彼女は人の疲労と痛みを癒し、そして凶暴な機械に指や四肢を噛み落とされた人を治療してくれた…
…月明かりがある時だけ、こっそり私たちのところに来られると彼女は言った。そうでなければ、癒しの祝福は効かなくなると…
…マフラクは甲冑の人に連れて行かれた。彼女が口を滑らせたせいだったが…
古代オアシスの古事・7
……
…労災の手当てが下りた。今回は現金だった…家の一年の消費はこれでまかなえるだろう。こんなことになると知っていたら、もっと大けがをしておくんだった…
…怪我したのは操作を誤ったからだと彼らは言っていたが、私は知っている。とっくに聞いた…
…リルパァールが夜毎みんなに教えた通り、機械には血をむさぼる悪魔がいると…
…あいつらは中に閉じ込められ、痛みと憎しみに突き動かされ、世界に捨てられ、忘れ去られる…
…あいつらを解放しないと、自分を解放できない。漠然とした残酷な「自由」から、自分を解放できない…
…だが彼女は、余計なことは考えずにちゃんと休養しろ、明日はまだ仕事がある、それどころか仕事は毎日あるんだから、と言ってくれた…
…労災の手当てが下りた。今回は現金だった…家の一年の消費はこれでまかなえるだろう。こんなことになると知っていたら、もっと大けがをしておくんだった…
…怪我したのは操作を誤ったからだと彼らは言っていたが、私は知っている。とっくに聞いた…
…リルパァールが夜毎みんなに教えた通り、機械には血をむさぼる悪魔がいると…
…あいつらは中に閉じ込められ、痛みと憎しみに突き動かされ、世界に捨てられ、忘れ去られる…
…あいつらを解放しないと、自分を解放できない。漠然とした残酷な「自由」から、自分を解放できない…
…だが彼女は、余計なことは考えずにちゃんと休養しろ、明日はまだ仕事がある、それどころか仕事は毎日あるんだから、と言ってくれた…
古代オアシスの古事・8
……
…労働者に機械の原理とメンテナンス方法を再度普及させ、安全作業の意識を強化する必要がある。「復讐するジンニー」などの都市伝説や、根も葉もない噂は、今や労働者の間にはびこり、生産に影響を及ぼすほどになっている…
……
…状況に応じて、必要のない集会を制限する。「リルパァール」や「黄銅の仮面」、「追放された王子」など、愚かな迷信や噂が拡散し、ひいては問題を起こす可能性を避けるために…
…労働者に機械の原理とメンテナンス方法を再度普及させ、安全作業の意識を強化する必要がある。「復讐するジンニー」などの都市伝説や、根も葉もない噂は、今や労働者の間にはびこり、生産に影響を及ぼすほどになっている…
……
…状況に応じて、必要のない集会を制限する。「リルパァール」や「黄銅の仮面」、「追放された王子」など、愚かな迷信や噂が拡散し、ひいては問題を起こす可能性を避けるために…
古代オアシスの古事・9
……
…半月ぶり三回目となる、工場の大火事は消し止められた…
…甲冑の使者はみんなの要望に応じて、休暇を延長し、現金で給料を精算すると約束してくれた…ただ、あまりにあっさりと応じてくれたので拍子抜けしてしまった。なんせ、彼女は甲冑を着ているわけだからな…
…彼らは一部のエリアが封鎖され、その中では機械構造体が黙々とうろついていると言った…
…機械は兵士ではないので、理屈は通じない…
……
…三日間の休業。状況はとても悲惨だったと彼らは言った…
……
…生き残った人は労災手当をもらえなかった。死んだ人を生き返らせることはできないと、リルパァールは言った。彼女は悲しそうに泣いた…
…半月ぶり三回目となる、工場の大火事は消し止められた…
…甲冑の使者はみんなの要望に応じて、休暇を延長し、現金で給料を精算すると約束してくれた…ただ、あまりにあっさりと応じてくれたので拍子抜けしてしまった。なんせ、彼女は甲冑を着ているわけだからな…
…彼らは一部のエリアが封鎖され、その中では機械構造体が黙々とうろついていると言った…
…機械は兵士ではないので、理屈は通じない…
……
…三日間の休業。状況はとても悲惨だったと彼らは言った…
……
…生き残った人は労災手当をもらえなかった。死んだ人を生き返らせることはできないと、リルパァールは言った。彼女は悲しそうに泣いた…
古代オアシスの古事・10
……
…「あの日が近づいてきた」とリルパァールは私たちに言った。仮面の使者も夜中にメッセージを伝えに来た…
…みんなに警戒するよう伝えないと。「報い」とは、空き巣を狙う泥棒のようなもの、いつの夜に来てもおかしくない…
…だが、まだ昼間は仕事がある。休んでいるときに「報い」が到来しないことを祈るばかりだ…
……
…「あの日が近づいてきた」とリルパァールは私たちに言った。仮面の使者も夜中にメッセージを伝えに来た…
…みんなに警戒するよう伝えないと。「報い」とは、空き巣を狙う泥棒のようなもの、いつの夜に来てもおかしくない…
…だが、まだ昼間は仕事がある。休んでいるときに「報い」が到来しないことを祈るばかりだ…
……
雇用規則の石板
労働者が衣食、保険を自己負担でき、自由に労働できるよう、報酬が手厚いこと、供給と流通が順調であることを保障すべきである。
労働者が技術と規律を身につけるよう、基本の教育と訓練を保障すべきである。
労災、紛争、事故の後処理及び体罰による訴訟問題を解決できるよう、法律学者、兵士及び医師がそれぞれの職位に就くことを保障すべきである。
労働者が外部の庶務に困らされることのないよう、工事現場に店舗、宿舎、病院、酒屋、墓地等を設立し、兵士の見張りを設け、労働者の自由な出入りを禁止すべきである。
労働報酬は期限の記された葦紙を証明に精算し、勝手に銀貨へ変換することは禁止する。支給遅れはあってはならなず[原文ママ]、或いは現金で精算する場合もある。流通の用途は購買、賃貸、道具の修理に限り、他の用途は認められない。
休暇をとる者は、規定によって給料を半分にする。無断欠勤する者は重く罰せられる。
近ごろ、「黄銅の仮面」の動乱は勢いを増す傾向にある。労働者は職場を出入りするにあたり、印泥を必ず携帯しなければならない。その日に印章を押さなかったものは反逆者とみなされる。
奴隷を持つことを禁止する。パーヴェズラヴァン陛下は既にすべての不平等な奴隷契約を解除し、国中の奴隷主の特権を廃止した。今後は貴賤貧富に関わらず、自らの力で生活すべきである。
「黄銅の仮面」をのさばらせないよう、すべての結社、集会の前には必ず報告をしなければならない。報告なしで十人以上集まった場合、三人に一人を処刑する。報告なしで五人以上集まった場合、任意の二人を鞭打ちの刑に処する。
労働者が技術と規律を身につけるよう、基本の教育と訓練を保障すべきである。
労災、紛争、事故の後処理及び体罰による訴訟問題を解決できるよう、法律学者、兵士及び医師がそれぞれの職位に就くことを保障すべきである。
労働者が外部の庶務に困らされることのないよう、工事現場に店舗、宿舎、病院、酒屋、墓地等を設立し、兵士の見張りを設け、労働者の自由な出入りを禁止すべきである。
労働報酬は期限の記された葦紙を証明に精算し、勝手に銀貨へ変換することは禁止する。支給遅れはあってはならなず[原文ママ]、或いは現金で精算する場合もある。流通の用途は購買、賃貸、道具の修理に限り、他の用途は認められない。
休暇をとる者は、規定によって給料を半分にする。無断欠勤する者は重く罰せられる。
近ごろ、「黄銅の仮面」の動乱は勢いを増す傾向にある。労働者は職場を出入りするにあたり、印泥を必ず携帯しなければならない。その日に印章を押さなかったものは反逆者とみなされる。
奴隷を持つことを禁止する。パーヴェズラヴァン陛下は既にすべての不平等な奴隷契約を解除し、国中の奴隷主の特権を廃止した。今後は貴賤貧富に関わらず、自らの力で生活すべきである。
「黄銅の仮面」をのさばらせないよう、すべての結社、集会の前には必ず報告をしなければならない。報告なしで十人以上集まった場合、三人に一人を処刑する。報告なしで五人以上集まった場合、任意の二人を鞭打ちの刑に処する。
「黄銅の仮面」の教え
「黄銅の仮面」の教え・1
「最初に、使役される生活は苦痛だった。あなたは屈辱と心労を感じ、尊厳は血のように四肢から、心臓から流失する。あなたは寒さを感じ、全身が疼いた…」
「恨めしい、反抗したい。だが血まみれの手足は、トゲのある鞭は、あなたを疲弊させ、言葉をなくさせる──あなたは生きたい。あなたは死を恐れている…」
「そして、あなたは臆病になり、服従するようになった。あなたは変わらず自由を望んでいるが、自由は奴隷市場の競売台へと繋がり、あなたの見たことのない、ざわめく声ときらめく番号札へと繋がっている…」
「凶悪な主人はあなたに、人前で体を露にし、才能を見せるよう命じた。屈辱の中で、あなたは必死に頑張った。ただ柵に閉じ込められ、食べ物を奪い合う畜生のように過ごしたくないという一心で…」
「恨めしい、反抗したい。だが血まみれの手足は、トゲのある鞭は、あなたを疲弊させ、言葉をなくさせる──あなたは生きたい。あなたは死を恐れている…」
「そして、あなたは臆病になり、服従するようになった。あなたは変わらず自由を望んでいるが、自由は奴隷市場の競売台へと繋がり、あなたの見たことのない、ざわめく声ときらめく番号札へと繋がっている…」
「凶悪な主人はあなたに、人前で体を露にし、才能を見せるよう命じた。屈辱の中で、あなたは必死に頑張った。ただ柵に閉じ込められ、食べ物を奪い合う畜生のように過ごしたくないという一心で…」
「黄銅の仮面」の教え・2
「あなたはまぶしい踊り子が腰をしなやかに動かすのを、たくましい力士が巨石を持ち上げるのを、詩人と学者が高らかに歌い、弁論するのを目にした…」
「あなたは力を尽くしている。人々の評価があなたにとっての標準になるまで、きらめく番号札があなたの価値になるまで、嫉妬する奴隷と商人があなたの後ろでささやくまで…」
「あなたは力を尽くしている。貴族たちがあなたの腰つきに感心するまで、アミールたちがあなたの武芸を称賛するまで、詩人があなたの美しい歌声と知恵ある言葉に感服するまで…見世物にされる屈辱から、あなたはほんの少し、胸を張る喜びを感じた…」
「『あぁ、必要とされている…』とあなたは思う。『私は彼らに勇ましさと力強さを、楽しさと美しさをもたらした。私がいなければ、彼らは如何に虚しくなるだろう！』使役される生活から、あなたはほんの少し、気高い気持ちを感じた…」
「そして、あなたは彼らの視線に自分の尊厳を見出し、きらめく番号札を自分の価値とみなした。顔の見えないへつらう者の中で、あなたは奴隷市場に、自分に相応しい主人を選ばせた…」
「あなたは力を尽くしている。人々の評価があなたにとっての標準になるまで、きらめく番号札があなたの価値になるまで、嫉妬する奴隷と商人があなたの後ろでささやくまで…」
「あなたは力を尽くしている。貴族たちがあなたの腰つきに感心するまで、アミールたちがあなたの武芸を称賛するまで、詩人があなたの美しい歌声と知恵ある言葉に感服するまで…見世物にされる屈辱から、あなたはほんの少し、胸を張る喜びを感じた…」
「『あぁ、必要とされている…』とあなたは思う。『私は彼らに勇ましさと力強さを、楽しさと美しさをもたらした。私がいなければ、彼らは如何に虚しくなるだろう！』使役される生活から、あなたはほんの少し、気高い気持ちを感じた…」
「そして、あなたは彼らの視線に自分の尊厳を見出し、きらめく番号札を自分の価値とみなした。顔の見えないへつらう者の中で、あなたは奴隷市場に、自分に相応しい主人を選ばせた…」
「黄銅の仮面」の教え・3
「やがて、あなたの願いは叶った。あなたは臭い柵の中を離れ、美衣美食の生活をするようになった。あなたは何一つ不自由ない生活をするようになった。あなたを買った主人もまた、あなたに仕える奴隷になった…」
「こうして、『幸せ』は巧妙に欺瞞となった…」
「だが、あなたは自分をだませない。あなたの内心は叫んでいる。ずっとこう叫んでいる。『あなたが死んでも、主人は主人のままだ。しかし主人が死ねば、あなたは主人を失った奴隷になる！』」
「いつか、あなたは悟るだろう。自分が恐れていた死は、実は『主人の死』だったということを。あなたは気づくだろう。自分は卑賎よりも、更に下に堕ちたのだと…」
「今でも、あなたはくるぶしに繋がれた銀貨の飾りがついた金の鎖を、それが発したチャリンという音を恋しく思っているかもしれない。だがその日になれば、あなたは知るだろう。どうすれば、主人から生まれながらの自由を奪い返せるのか…」
「彼らが死の脅威であなたの美しい体を壊し、見えない目、かすれた喉、消えない烙印と傷跡をあなたに残した時…」
「あなたが彼の頭を潰し、彼の妻を殺し、彼の赤子を窒息させた時…死への恐怖を克服し、憎しみの甘美を再び味わった時…」
「あなたは知ることになるだろう、自分のために死ぬ価値を。」
「こうして、『幸せ』は巧妙に欺瞞となった…」
「だが、あなたは自分をだませない。あなたの内心は叫んでいる。ずっとこう叫んでいる。『あなたが死んでも、主人は主人のままだ。しかし主人が死ねば、あなたは主人を失った奴隷になる！』」
「いつか、あなたは悟るだろう。自分が恐れていた死は、実は『主人の死』だったということを。あなたは気づくだろう。自分は卑賎よりも、更に下に堕ちたのだと…」
「今でも、あなたはくるぶしに繋がれた銀貨の飾りがついた金の鎖を、それが発したチャリンという音を恋しく思っているかもしれない。だがその日になれば、あなたは知るだろう。どうすれば、主人から生まれながらの自由を奪い返せるのか…」
「彼らが死の脅威であなたの美しい体を壊し、見えない目、かすれた喉、消えない烙印と傷跡をあなたに残した時…」
「あなたが彼の頭を潰し、彼の妻を殺し、彼の赤子を窒息させた時…死への恐怖を克服し、憎しみの甘美を再び味わった時…」
「あなたは知ることになるだろう、自分のために死ぬ価値を。」
ダマーヴァンド山の古事
ダマーヴァンド山の古事・1
…近年の観測によると、「永遠のオアシス」の給水量はずっと減少している。周辺のオアシスは縮小する傾向にあり、フェリギス殿下は衰弱されている。最近はあまり呼びかけに応えてくださらない…
…機械の老朽化の問題かもしれないが、機械の問題なら、必ず解決する方法がある…ここのすべての知恵はキングデシェレト陛下によるものだ。祈りを絶やさず、古い文献や図表を多く読むべきだ…
…ジンニーの欠片を機械構造の殻の中に閉じ込めれば、その効率は従来の水利機械を遥かに上回る。給水調節ダムも、将来この技術を広く利用する予定だ…
…プロジェクトにおける問題のメモ：ジンニーも時代と共に老化するのだろうか？
…機械の老朽化の問題かもしれないが、機械の問題なら、必ず解決する方法がある…ここのすべての知恵はキングデシェレト陛下によるものだ。祈りを絶やさず、古い文献や図表を多く読むべきだ…
…ジンニーの欠片を機械構造の殻の中に閉じ込めれば、その効率は従来の水利機械を遥かに上回る。給水調節ダムも、将来この技術を広く利用する予定だ…
…プロジェクトにおける問題のメモ：ジンニーも時代と共に老化するのだろうか？
ダマーヴァンド山の古事・2
…下級神官たちはパイプの中に砂が入っているとよく文句を言っている。以前はこのような状況になったことはなかったが…
…パイプを整理するために…五大オアシスエリアの給水は半日も中断していた。フェリギス殿下は大変ご立腹だった。ただ、ここでじっと何百年も職務を執行しろと言われたら、私たちだってもっと苛立っていただろう…
女祭司は給水システムの使用寿命を予測した、三百年後には完全に機能しなくなると。だが、現在のオアシス運河システムがダウンするまでには、せいぜい…年しかない…修繕が当面の急務となる…
フェリギス殿下は大規模な修繕提案を却下した。理由は「永遠のオアシス」に眠る花神の陵墓の安寧を脅かす恐れがあるから、とのことだ…
…フェリギス殿下は、キングデシェレト陛下が「永遠のオアシス」を守るよう直々に任ぜられた大ジンニーだ。その許可がなければ、計画を取り消すしかない…
しかしフェリギス殿下は、その力の一部を水道浄化に使用できると言ってくれた。それが彼女にとってただの負担であるにもかかわらず。花神陛下の陵墓の安寧を維持するために、彼女は既にじゅうぶん力を消耗しているのだから…
…パイプを整理するために…五大オアシスエリアの給水は半日も中断していた。フェリギス殿下は大変ご立腹だった。ただ、ここでじっと何百年も職務を執行しろと言われたら、私たちだってもっと苛立っていただろう…
女祭司は給水システムの使用寿命を予測した、三百年後には完全に機能しなくなると。だが、現在のオアシス運河システムがダウンするまでには、せいぜい…年しかない…修繕が当面の急務となる…
フェリギス殿下は大規模な修繕提案を却下した。理由は「永遠のオアシス」に眠る花神の陵墓の安寧を脅かす恐れがあるから、とのことだ…
…フェリギス殿下は、キングデシェレト陛下が「永遠のオアシス」を守るよう直々に任ぜられた大ジンニーだ。その許可がなければ、計画を取り消すしかない…
しかしフェリギス殿下は、その力の一部を水道浄化に使用できると言ってくれた。それが彼女にとってただの負担であるにもかかわらず。花神陛下の陵墓の安寧を維持するために、彼女は既にじゅうぶん力を消耗しているのだから…
ダマーヴァンド山の古事・3
…パーヴェズラヴァン陛下は整備経費を銀貨…万枚ぶん削減した…
…これらの金の行方について、花神の女祭司は口を閉じた。彼女はどのような未来を予測したのだろう？
…陛下はダムの危機を全く御存知でないのか？それとも見て見ぬふりを貫くおつもりか？
…ろ過システムの故障は五大オアシスエリアの灌漑網をダメにした…辺りは全て泥と砂になり、構造体もその中にはまってしまい動かない…
…かつて豊かだった農業エリアは、今や富裕層の人口を大量に失っている。誰もパーヴェズラヴァンに進言しないのか？
…フェリギス殿下も怒る気力を失ったようだ…
…古い伝説によると、ダマーヴァンド山の下には天から降りた裁きが埋まっていると言われている。再び審判の日が近づいているのかもしれない…
…信じられない。パーヴェズラヴァン陛下は知恵のないジンニーの奴隷たちが作った奇観に夢中になり、足元で緩くなっていく地盤に少しも気づかないとは…
…これらの金の行方について、花神の女祭司は口を閉じた。彼女はどのような未来を予測したのだろう？
…陛下はダムの危機を全く御存知でないのか？それとも見て見ぬふりを貫くおつもりか？
…ろ過システムの故障は五大オアシスエリアの灌漑網をダメにした…辺りは全て泥と砂になり、構造体もその中にはまってしまい動かない…
…かつて豊かだった農業エリアは、今や富裕層の人口を大量に失っている。誰もパーヴェズラヴァンに進言しないのか？
…フェリギス殿下も怒る気力を失ったようだ…
…古い伝説によると、ダマーヴァンド山の下には天から降りた裁きが埋まっていると言われている。再び審判の日が近づいているのかもしれない…
…信じられない。パーヴェズラヴァン陛下は知恵のないジンニーの奴隷たちが作った奇観に夢中になり、足元で緩くなっていく地盤に少しも気づかないとは…
破損した石板
…ここは花神の陵墓、神官以外の部外者は立ち入り禁止である！
…ダマーヴァンド山内部のパイプは構造が複雑で、精密なポンプやバルブが大量にある。すべてはオアシスの給水に使われ、民の生計と大きく関わっている。神官各位は常にメンテナンスを怠らないこと。くれぐれも、疎かにしないように…
…ダマーヴァンド山内部のパイプは構造が複雑で、精密なポンプやバルブが大量にある。すべてはオアシスの給水に使われ、民の生計と大きく関わっている。神官各位は常にメンテナンスを怠らないこと。くれぐれも、疎かにしないように…
プライマルオベリスク
うっすらと読み取れる銘文
…ジュラバドのオルマズドは…キングデシェレト…に協力し…ジンニーたちと共に…
…永遠に眠る花の女主人のために…ダマーヴァンド山に陵墓を建てる…
…キングデシェレト陛下は…ジンニーたちの力で…輝かしいジュラバド及び周辺地域に…絶えることのない水を供給することを許可した…
…永遠に眠る花の女主人のために…ダマーヴァンド山に陵墓を建てる…
…キングデシェレト陛下は…ジンニーたちの力で…輝かしいジュラバド及び周辺地域に…絶えることのない水を供給することを許可した…
うっすらと読み取れる銘文
…トゥライトゥーラ、月娘の城…の都、サレハの都は、使者を遣わし年貢を捧げる…
…ジュラバドの王であるパーヴェズラヴァン陛下を…砂海の諸王の王の尊き使者となし…
…凡人の唯一の正統な王とする…
…ジュラバドの王であるパーヴェズラヴァン陛下を…砂海の諸王の王の尊き使者となし…
…凡人の唯一の正統な王とする…
うっすらと読み取れる銘文
…キングデシェレトの使者、オルマズドの子であるパーヴェズラヴァンはここに宣言する。ジュラバドはこれより、奴隷制度を永遠に廃止する…
…これより、キングデシェレトの臣民、花神の遺民は…
…共に太陽の光を浴び、平等かつ自由に働き、誠実に報酬を…稼ぐ…
…これより、キングデシェレトの臣民、花神の遺民は…
…共に太陽の光を浴び、平等かつ自由に働き、誠実に報酬を…稼ぐ…
うっすらと読み取れる銘文
…キングデシェレトの偉大な姿が御隠れになってのち、人の王パーヴェズラヴァンは…黄金のような時代を…
…奴隷制と戦争はなくなり、バラバラになっていた国々は頭を垂れ服従した…
…ジュラバドの神業は、あまねく人々の目に映るべきだ…
…奴隷制と戦争はなくなり、バラバラになっていた国々は頭を垂れ服従した…
…ジュラバドの神業は、あまねく人々の目に映るべきだ…
うっすらと読み取れる銘文
…王妃シリンは…王城の民に…を配り…
…盛大な祭りでは…金貨が雨のように降り注ぐ…
…貴族や平民を問わず…誰もが花神誕日の恩恵に歓喜する…
…盛大な祭りでは…金貨が雨のように降り注ぐ…
…貴族や平民を問わず…誰もが花神誕日の恩恵に歓喜する…
うっすらと読み取れる銘文
…「黄銅の仮面」の反乱のせいで、民の間でエスカレートする花神への崇拝は違法だと宣告された…
…その信徒は花の女王の正統の神官により審判され、訓戒され、異端者は…の刑に処される…
…隠れている「化け物の王妃」シリンには…相応の報いが待っているだろう…
…その信徒は花の女王の正統の神官により審判され、訓戒され、異端者は…の刑に処される…
…隠れている「化け物の王妃」シリンには…相応の報いが待っているだろう…
うっすらと読み取れる銘文
…砂海は先に奴隷を沈めた。そして夜の海に浮かぶ主人たちは、悲痛な叫びをあげた…
うっすらと読み取れる銘文
…キングデシェレトは…帰還した折…ジュラバドの運命に驚き憤った…
…ジンニーの母の…魂を…に分割し…
…七人の賢者によって…に別々に隠された…
…無限の時間が彼女に…救いの希望を与えるように…
…ジンニーの母の…魂を…に分割し…
…七人の賢者によって…に別々に隠された…
…無限の時間が彼女に…救いの希望を与えるように…
アチーブメント・パーヴェズラヴァン・ヘワッラー
千尋の砂漠にあるすべてのプライマルオベリスクを再稼働させる。
破損した記録
破損した記録・1
…命令により「永遠のオアシス」への道を探す旅に出た。今になって、ようやくわずかな手がかりが掴めたが…
…ここはとても危険だ。調査隊メンバーは死傷者を多く出し、物資の輸送ルートは嵐に断たれた…
……
…食料は全て尽きた。付近のウェネトを捕獲して食べ物にできるかもしれない…
…外に狩りに行かせた小隊は全員砂嵐の中に消えた。これ以上リスクを冒してメンバーを外に行かせてはならない……
…飲み水も底をついたので、駄獣に地を流させた…斥候はまだ帰り道を探している…
…これからは、オアシスに眠る女主人に運命を任せるしかない。彼女が実在することを祈る…
…ここはとても危険だ。調査隊メンバーは死傷者を多く出し、物資の輸送ルートは嵐に断たれた…
……
…食料は全て尽きた。付近のウェネトを捕獲して食べ物にできるかもしれない…
…外に狩りに行かせた小隊は全員砂嵐の中に消えた。これ以上リスクを冒してメンバーを外に行かせてはならない……
…飲み水も底をついたので、駄獣に地を流させた…斥候はまだ帰り道を探している…
…これからは、オアシスに眠る女主人に運命を任せるしかない。彼女が実在することを祈る…
破損した記録・2
…花神陛下、どうか捨てられた者たちの祈りをお聞きください。
俺たちの魂が無事「永遠のオアシス」に帰れますように…
俺たちの魂が無事「永遠のオアシス」に帰れますように…
タニットのマークがある記録
…いい知らせは、前回の調査隊が残した拠点を見つけたことだ。拠点には誰もいなかったが、おそらく全員ウェネトに食べられたんだろう。ハハ…
…悪い知らせは、俺たちも同じくここに閉じ込められたことだ。新しいルートに沿って砂丘の奥に入ってきたが、無駄だった。迷子になる前に撤退するしかなかった…
…中はどこもパイプばかりだった。まるで大きな網のようで、ゾッとした…
…イカンはこれ以上進みたくなくて、でたらめを言い始めた。バベル主母は花神の女預言者になりたいがため、キングデシェレトを信仰する俺たちを排除するんだ、などと…彼を処分すれば食べ物の問題は多少解決できるだろう…
……
…ここは実におかしい。今は俺たちがキングデシェレトの生贄になる番だ…
…本当についていない。俺たちも、もうすぐウェネトの餌食になってしまうかもしれない…
…どうでもいい。イカンの言ったことは一理ある。俺たちをこんなところに来させるなんて…バベルの畜生め、絶対わざとだったに決まってる…
…みんな、武器を手に、タニットへ戻って戦おう…
…悪い知らせは、俺たちも同じくここに閉じ込められたことだ。新しいルートに沿って砂丘の奥に入ってきたが、無駄だった。迷子になる前に撤退するしかなかった…
…中はどこもパイプばかりだった。まるで大きな網のようで、ゾッとした…
…イカンはこれ以上進みたくなくて、でたらめを言い始めた。バベル主母は花神の女預言者になりたいがため、キングデシェレトを信仰する俺たちを排除するんだ、などと…彼を処分すれば食べ物の問題は多少解決できるだろう…
……
…ここは実におかしい。今は俺たちがキングデシェレトの生贄になる番だ…
…本当についていない。俺たちも、もうすぐウェネトの餌食になってしまうかもしれない…
…どうでもいい。イカンの言ったことは一理ある。俺たちをこんなところに来させるなんて…バベルの畜生め、絶対わざとだったに決まってる…
…みんな、武器を手に、タニットへ戻って戦おう…
長距離探索者の覚え書き
長距離探索者の覚え書き・其の一
後に来る人へ
この世に夜を讃える祈祷文があるとしたら、その第一の句は、道に迷った人のために唱えよう。
道を見失ったウムルのために。
「熱砂があなたの骨を溶かす前に、火のような金色の光があなたの野望を焼いた。それはみなの目を覆い、あなたの姿が消えるより前に、あなたを覆い尽くした。」
出発する前に、これは呪われた旅だと言ったが、誰も信じてくれなかった。
本当に信じるべきは、私の精神的な育ての親、花神の従者。彼女が正しかったと、確信している。
今、我々はウムルを失った。ジュラバド遺跡に近づいた時、彼は嵐の中で我々とはぐれた。その身は熱い黄砂に埋もれ、魂は熱風に運ばれ、安息を知ることはない。
前へ進むべきではないのかもしれない。
タラファ
この世に夜を讃える祈祷文があるとしたら、その第一の句は、道に迷った人のために唱えよう。
道を見失ったウムルのために。
「熱砂があなたの骨を溶かす前に、火のような金色の光があなたの野望を焼いた。それはみなの目を覆い、あなたの姿が消えるより前に、あなたを覆い尽くした。」
出発する前に、これは呪われた旅だと言ったが、誰も信じてくれなかった。
本当に信じるべきは、私の精神的な育ての親、花神の従者。彼女が正しかったと、確信している。
今、我々はウムルを失った。ジュラバド遺跡に近づいた時、彼は嵐の中で我々とはぐれた。その身は熱い黄砂に埋もれ、魂は熱風に運ばれ、安息を知ることはない。
前へ進むべきではないのかもしれない。
タラファ
長距離探索者の覚え書き・其の二
後に来る人へ
この世に夜を讃える祈祷文があるとしたら、その第二の句は、死者のために唱えよう。
目の見えないバハウディンのために。
「馴染み深い痛みは、眉の輪郭の下に二度落ちた白い鱗。それから、野の如く広がる眼窩から流れ出したのは、濃密で戦慄するような静寂だった。」
私は見たものをここに記録する。
部族の狩人、バハウディンは、目の前で赤鷲にさらわれていった。
再び彼を発見した時、彼のもう一つの目も空洞になっていた。
数年前、彼は赤鷲狩りの時に目を一つ失ったが、我々が見てきた中で最も獰猛な獲物を持って帰った。数年後の今日、赤鷲に狩られた男の顔は一瞬で干からび、歪んで、こっちを向いている。かつて隼のようだった目は、今は空っぽだった。
タラファ
この世に夜を讃える祈祷文があるとしたら、その第二の句は、死者のために唱えよう。
目の見えないバハウディンのために。
「馴染み深い痛みは、眉の輪郭の下に二度落ちた白い鱗。それから、野の如く広がる眼窩から流れ出したのは、濃密で戦慄するような静寂だった。」
私は見たものをここに記録する。
部族の狩人、バハウディンは、目の前で赤鷲にさらわれていった。
再び彼を発見した時、彼のもう一つの目も空洞になっていた。
数年前、彼は赤鷲狩りの時に目を一つ失ったが、我々が見てきた中で最も獰猛な獲物を持って帰った。数年後の今日、赤鷲に狩られた男の顔は一瞬で干からび、歪んで、こっちを向いている。かつて隼のようだった目は、今は空っぽだった。
タラファ
長距離探索者の覚え書き・其の三
後に来る人へ
この世に夜を讃える祈祷文があるとしたら、その第三の句は、毒になった者のために唱えよう。
目覚めないラビードのために。
「返しのある針と、悪意を育む砂山に災いあれ。多くのものがあなたの喉を掴んだ。やるせない眠りの中で、あなたが二度と太陽の下を歩けないように。」
ラビードは夢の中でサソリに刺された。それは声なき苦しみだった。サソリの毒は彼の呼吸を弱くしたのだろう。首の周りのひっかき傷はそれを裏付けていた。これは呪われた旅だと言ったはずだ。今すぐ引き返すべきだ。
仲間が続々と離れていっても、この者たちは歩みを止めない。彼らは手にした石の鍵に惑わされ、光ある正しい道が見えなくなっている。
後に来る人よ、あなたがここまで読んだのなら、すぐに引き返すがいい。
タラファ
この世に夜を讃える祈祷文があるとしたら、その第三の句は、毒になった者のために唱えよう。
目覚めないラビードのために。
「返しのある針と、悪意を育む砂山に災いあれ。多くのものがあなたの喉を掴んだ。やるせない眠りの中で、あなたが二度と太陽の下を歩けないように。」
ラビードは夢の中でサソリに刺された。それは声なき苦しみだった。サソリの毒は彼の呼吸を弱くしたのだろう。首の周りのひっかき傷はそれを裏付けていた。これは呪われた旅だと言ったはずだ。今すぐ引き返すべきだ。
仲間が続々と離れていっても、この者たちは歩みを止めない。彼らは手にした石の鍵に惑わされ、光ある正しい道が見えなくなっている。
後に来る人よ、あなたがここまで読んだのなら、すぐに引き返すがいい。
タラファ
長距離探索者の覚え書き・其の四
後に来る人へ
この世に夜を讃える祈祷文があるとしたら、その第四の句は、不幸な者のために唱えよう。
足を踏み外したジェブライラのために。
「雲の消失、或いは風の消滅を、如何に想像すればいいのだろう。砂が指の隙間から砂漠に落ちることを、水が水に消えることを、如何に想像すればいいのだろう。」
ジェブライラが最後の一人だと思った。彼は最後の一人であるべきだった。
だが、誰が予想できただろう。続々と襲ってくる予想外の事柄が彼を押し潰したのかもしれない。
あんなに俊敏だったジェブライラが、峡谷の遺跡の横から落ちるなんて。
まったく予想外だった。
今は私とサミエルだけが残っている。探索隊にはもはや、私とサミエルしか残っていない。
これは呪われた旅だ。だが大丈夫、もうすぐ終点にたどり着くから。
もうすぐ。
タラファ
この世に夜を讃える祈祷文があるとしたら、その第四の句は、不幸な者のために唱えよう。
足を踏み外したジェブライラのために。
「雲の消失、或いは風の消滅を、如何に想像すればいいのだろう。砂が指の隙間から砂漠に落ちることを、水が水に消えることを、如何に想像すればいいのだろう。」
ジェブライラが最後の一人だと思った。彼は最後の一人であるべきだった。
だが、誰が予想できただろう。続々と襲ってくる予想外の事柄が彼を押し潰したのかもしれない。
あんなに俊敏だったジェブライラが、峡谷の遺跡の横から落ちるなんて。
まったく予想外だった。
今は私とサミエルだけが残っている。探索隊にはもはや、私とサミエルしか残っていない。
これは呪われた旅だ。だが大丈夫、もうすぐ終点にたどり着くから。
もうすぐ。
タラファ
長距離探索者の覚え書き・其の五
後に来る人へ
彼女は私をだました。石の鍵は本物だった。ジェブライラとサミエルが信じて疑わなかったのも無理はない…あのエンジニアは確かにここに自分の足跡を残した。我々が古い文章から読み取ったように。
歴史の真実を隠すための、作り話だと思っていた…だが今、記載されていた情景が、確かに我々の目の前で起こった。ここは第三の礼拝の地。ジュラバドの秘宝は必ずここに隠されている。
しかし、この石の鍵だけでは足りない。あと何かあるはずだ…
ジュラバドの門を開く、他の方法があるはずだ。
ジュラバドに入る方法さえ分かれば、秘宝を手にできる。今回の探索も無駄に終わることはない。
でもそうだとしらら。私は…ああ…私はなんてことをしたんだ。
タラファ
彼女は私をだました。石の鍵は本物だった。ジェブライラとサミエルが信じて疑わなかったのも無理はない…あのエンジニアは確かにここに自分の足跡を残した。我々が古い文章から読み取ったように。
歴史の真実を隠すための、作り話だと思っていた…だが今、記載されていた情景が、確かに我々の目の前で起こった。ここは第三の礼拝の地。ジュラバドの秘宝は必ずここに隠されている。
しかし、この石の鍵だけでは足りない。あと何かあるはずだ…
ジュラバドの門を開く、他の方法があるはずだ。
ジュラバドに入る方法さえ分かれば、秘宝を手にできる。今回の探索も無駄に終わることはない。
でもそうだとしらら。私は…ああ…私はなんてことをしたんだ。
タラファ
長距離探索者の覚え書き・其の六
タラファなら、こんなふうな書き出しにするだろう。
後に来る人へ
我々はアフマルの後継者、赤砂の王の歩みに従う者。
だが、過去の栄光は遠のき、今や信念に揺らぎが生じた者が多く現れた。例えばタラファのように。
あいつは我々を裏切った。そして我々がそれを知らないと思っていた。
ウムルとバハウディン、ラビードは全員あいつの小細工のせいで死んだ。
数日前に死んだふりをしてタラファの監視から逃れ、あいつがサミエルをやろうとした時、一歩先に手を出した。
この石板は最初からあのタニットの主母の陰謀だった。
ジュラバド遺跡に秘宝があると嘘の噂を流したのはあの女だったのだろう。
我々は騙された。
この探索の旅は本当にタラファの言った通り、呪われた旅かもしれない。
呪いをかけたのはタラファ本人と、あいつが新たに母だと認めた女だった。
この石の鍵が本物だとサミエルは言っていたが、俺はそうは思わない。何にせよ、我々にとってこの石板はもう何の役にも立たないのだ。
ではそれをここに残そう。後に来る人よ、これを戒めに、信頼する者の嘘に騙されないよう祈っている。
ジェブライラ
後に来る人へ
我々はアフマルの後継者、赤砂の王の歩みに従う者。
だが、過去の栄光は遠のき、今や信念に揺らぎが生じた者が多く現れた。例えばタラファのように。
あいつは我々を裏切った。そして我々がそれを知らないと思っていた。
ウムルとバハウディン、ラビードは全員あいつの小細工のせいで死んだ。
数日前に死んだふりをしてタラファの監視から逃れ、あいつがサミエルをやろうとした時、一歩先に手を出した。
この石板は最初からあのタニットの主母の陰謀だった。
ジュラバド遺跡に秘宝があると嘘の噂を流したのはあの女だったのだろう。
我々は騙された。
この探索の旅は本当にタラファの言った通り、呪われた旅かもしれない。
呪いをかけたのはタラファ本人と、あいつが新たに母だと認めた女だった。
この石の鍵が本物だとサミエルは言っていたが、俺はそうは思わない。何にせよ、我々にとってこの石板はもう何の役にも立たないのだ。
ではそれをここに残そう。後に来る人よ、これを戒めに、信頼する者の嘘に騙されないよう祈っている。
ジェブライラ
アチーブメント・分かれの原点
エルマイト旅団が、ジュラバドへ派遣した調査隊の壊滅についての真相を知る。
ゾーヤ・スネージヴナ大尉の行動報告
ゾーヤ・スネージヴナ大尉の行動報告・其の一
…今に至るまで、タニット部族との協力は順調に進んでいる。長老のバベルとアザリクは協力してくれるとはっきり言ってくれた。彼女が部族を率いる手助けをすれば、砂漠遠征隊が「永遠のオアシス」を深くまで探索するのに大いに役立ってくれるだろう……
……
…タニット部族内部の権力の引き継ぎは引き継ぎは既に完了し、他の八名の長老は全員粛清された…これは予想より早かった。バベルがどんな手を使ったか知らないが、新たに殺し屋を雇ったのかもしれない…一部の者は出ていき、一部の者は消えた…
……
…タニット部族はバベルとアザリクによってきちんと管理されている。この前の動乱は部族をあまり揺るがさなかったようだ…
……これ自体はいいことかもしれないが、あたしたちにとっては別かもしれない…
…どちらにせよ、今は約束を果たす時だ。タニット部族はスネージナヤの物資と技術的サポートを得られる…
……
…タニット部族内部の権力の引き継ぎは引き継ぎは既に完了し、他の八名の長老は全員粛清された…これは予想より早かった。バベルがどんな手を使ったか知らないが、新たに殺し屋を雇ったのかもしれない…一部の者は出ていき、一部の者は消えた…
……
…タニット部族はバベルとアザリクによってきちんと管理されている。この前の動乱は部族をあまり揺るがさなかったようだ…
……これ自体はいいことかもしれないが、あたしたちにとっては別かもしれない…
…どちらにせよ、今は約束を果たす時だ。タニット部族はスネージナヤの物資と技術的サポートを得られる…
ゾーヤ・スネージヴナ大尉の行動報告・其の二
…偵察兵と観測員はタニット部族の狩場にいる時、失踪することがよくあった。今まで三人が行方不明になった…
…バベルは調査に協力すると再三保証してくれたが、こいつら砂漠の人間は信用できない。彼女に協力関係を破る理由がなかったとしても…
……
…フロドラッカー教授の報告はとても興味深い。彼は言語の習慣と閲覧行為を分析した結果、砂漠の人間の教育レベルは低くないと考えた…
…経済的に極めて貧しくとも、彼らは教令院が淘汰した紙書籍に触れる機会があり、継続した閲読と自主的な学習、応用実践により安定した知識体系を築いたのだと…
……
…多くの面では、長期にわたり「アーカーシャ」に頼って知識と実用的なスキルを享受するスメールの民を遥かに超えている…
…バベルは調査に協力すると再三保証してくれたが、こいつら砂漠の人間は信用できない。彼女に協力関係を破る理由がなかったとしても…
……
…フロドラッカー教授の報告はとても興味深い。彼は言語の習慣と閲覧行為を分析した結果、砂漠の人間の教育レベルは低くないと考えた…
…経済的に極めて貧しくとも、彼らは教令院が淘汰した紙書籍に触れる機会があり、継続した閲読と自主的な学習、応用実践により安定した知識体系を築いたのだと…
……
…多くの面では、長期にわたり「アーカーシャ」に頼って知識と実用的なスキルを享受するスメールの民を遥かに超えている…
ゾーヤ・スネージヴナ大尉の行動報告・其の三
…バベルは何の兆しもなく、あたしたちとの連絡を断った…
……
…すべての前哨との連絡を失った…果てしない砂嵐の中、あたしたちは孤立した…
……
…ルスラン少尉は、庶務隊が砂嵐の中で妙な影を見たこと、我々がその影に監視されていることを報告した。彼らは供給を断つことができたはずだが、そうはしなかった。きっと平和的に交渉するつもりなのだろう…
……
…三週間ぶりに、バベルの使者は新しい条件を提示した…彼女の提案を飲むか、この砂漠を出るか、選択肢は二つしかない…
……
…「永遠のオアシス」を探索する任務はしばらく中断せざるを得ない。その代わり、全力でタニット部族と対抗する方法を見つけなければならない…
……
…しかし、あたしたちの拠点がバラバラになった今、砂漠の人間を威圧するのは難しい…
…フロドラッカー教授は「生体サンプル」が一つ欲しいと、わけのわからないことを言っていた。しかし、この変人はあたしたち全員に対する指揮権がある。だからあいつらを生け捕りにしようと考えている。或いは、「あいつ」を…
……
…すべての前哨との連絡を失った…果てしない砂嵐の中、あたしたちは孤立した…
……
…ルスラン少尉は、庶務隊が砂嵐の中で妙な影を見たこと、我々がその影に監視されていることを報告した。彼らは供給を断つことができたはずだが、そうはしなかった。きっと平和的に交渉するつもりなのだろう…
……
…三週間ぶりに、バベルの使者は新しい条件を提示した…彼女の提案を飲むか、この砂漠を出るか、選択肢は二つしかない…
……
…「永遠のオアシス」を探索する任務はしばらく中断せざるを得ない。その代わり、全力でタニット部族と対抗する方法を見つけなければならない…
……
…しかし、あたしたちの拠点がバラバラになった今、砂漠の人間を威圧するのは難しい…
…フロドラッカー教授は「生体サンプル」が一つ欲しいと、わけのわからないことを言っていた。しかし、この変人はあたしたち全員に対する指揮権がある。だからあいつらを生け捕りにしようと考えている。或いは、「あいつ」を…
倉庫物資の受注書
…フロドラッカー・フランケンシュタイン教授が注文した「チャージ変換器」一ロット、「炎水」三ロット、フォンテーヌスイートワイン三ロットはすでに倉庫に納品されている。
…フロドラッカー・フランケンシュタイン教授は酒を飲まないとまともに働けない。だから六ロットの酒の保存条件にはくれぐれも気を付けるように…
…フロドラッカー・フランケンシュタイン教授は酒を飲まないとまともに働けない。だから六ロットの酒の保存条件にはくれぐれも気を付けるように…
「ファッロフの子」ノート
「ファッロフの子」ノート・1
「…この砂漠はタニット部族の縄張りだ。あいつらはなかなか話の通じるやつらだった…贈り物を交換して、狩場を邪魔しないと約束したら解放してくれた…」
「…あいつらは、かつて花神の口うるさい信者だった。最近は急に裕福になって、傭兵団たちの間でも有名になった…」
「…ルニアの姉御はあいつらを嫌っていた。数年前、アザリクというやつが姉御を騙して、商売を横取りしたという話を聞いた。数十万モラの大商売をだ…」
「…手付金だけで、十五万モラもあったと聞いたぜ…」
「…あいつらは、かつて花神の口うるさい信者だった。最近は急に裕福になって、傭兵団たちの間でも有名になった…」
「…ルニアの姉御はあいつらを嫌っていた。数年前、アザリクというやつが姉御を騙して、商売を横取りしたという話を聞いた。数十万モラの大商売をだ…」
「…手付金だけで、十五万モラもあったと聞いたぜ…」
「ファッロフの子」ノート・2
「…なんでここに北方の人間の拠点があるんだ？日が落ちたら、ミノンとズィリに調べに行ってもらおう…」
「…役立たずめ！この穀潰し！脳みそが腐ってんのか！？見つかった上に、逃げる途中でエディを失うなんて！長い時間かけてしつけてきたっていうのに！」
「…でも、考えてみれば問題はないだろう。エディならこっちのサインを分かってくれるはずだ。ちゃんとしつけられた旅団の猟犬だからな…」
「…あの北の女はあいつと楽しくやっていた。サインが見えなかったのか…あの裏切り者のクソ犬め…」
「…役立たずめ！この穀潰し！脳みそが腐ってんのか！？見つかった上に、逃げる途中でエディを失うなんて！長い時間かけてしつけてきたっていうのに！」
「…でも、考えてみれば問題はないだろう。エディならこっちのサインを分かってくれるはずだ。ちゃんとしつけられた旅団の猟犬だからな…」
「…あの北の女はあいつと楽しくやっていた。サインが見えなかったのか…あの裏切り者のクソ犬め…」
「ファッロフの子」ノート・3
「…峡谷には古い遺跡がたくさんある。遺跡はモラだ。モラのあるところには必ずファッロフの子たちがいる…」
「巡回する三角形の鉄の目を慎重に避けた。怖かった…結局見つかったのは、これら石板だけ…古の文字が刻まれていて、読めそうにない…」
「…ルニアの姉御に言われて、いくつか集めた。帰ったらまとめて教令院のガリ勉学者に売れば、大儲けできるかもしれない…」
「…打ち上げでひどく酔っ払った。気がついたら、集めた石板がバラバラに砕け散っていた…」
「…いや、挽回する方法はまだあるだろう…少なくとも手先は器用だから…」
「巡回する三角形の鉄の目を慎重に避けた。怖かった…結局見つかったのは、これら石板だけ…古の文字が刻まれていて、読めそうにない…」
「…ルニアの姉御に言われて、いくつか集めた。帰ったらまとめて教令院のガリ勉学者に売れば、大儲けできるかもしれない…」
「…打ち上げでひどく酔っ払った。気がついたら、集めた石板がバラバラに砕け散っていた…」
「…いや、挽回する方法はまだあるだろう…少なくとも手先は器用だから…」
欠けた石板
（不完全な石板。いびつで奇妙な銘文が刻まれている。石板がバラバラになったのは、明らかに千年前の歴史とは関係ない。これは考古学者でなくとも分かることだ。）
「…大将軍のミノンとズィリは酒に酔って失態をさらした。ファッロフ王国の女王ルニア陛下に処刑を命じられた…」
「…この二人の役立たずが、永遠に『ファッロフ老』に呪われんことを！」
「…大将軍のミノンとズィリは酒に酔って失態をさらした。ファッロフ王国の女王ルニア陛下に処刑を命じられた…」
「…この二人の役立たずが、永遠に『ファッロフ老』に呪われんことを！」
タニット露営地
教令院のマークがある契約書
園圃の女王と雨林の女王の永遠の友情に誓って、タニット部族の名誉に誓って、バベル・タニット主母は勇士のアザリク、アクシール…などを選抜し、毎日…万モラの報酬で、学者のジャジーラ・ヤサールの古代機械考察の安全と便宜を図るため、その護衛を依頼する…
依頼者：教令院妙論派学者ダステア、ジャジーラ・ヤサール
契約者：タニット部族主母バベル・タニット
契約金額：50万モラ。そのうちの10万モラ及び秘密保持金の5万モラを事前に支払う。
依頼者：教令院妙論派学者ダステア、ジャジーラ・ヤサール
契約者：タニット部族主母バベル・タニット
契約金額：50万モラ。そのうちの10万モラ及び秘密保持金の5万モラを事前に支払う。
しわくちゃになったリスト
【シンプルなリスト。「マシーラ」を除いて、全員の名前が線で消されている。】
ブレダ
ガワッファ
イジドール
メドゥール
テイヤ
マシーラ
ブレダ
ガワッファ
イジドール
メドゥール
テイヤ
マシーラ
部族の行商人の手紙
…シティでは急に「アーカーシャ」が流行らなくなりました。管理層の変動があったようです。大賢者アザールが失脚したという噂が流れ、彼と彼の勢力に依存しているバザールの商人も専売特権を失いました…これからは、砂漠とシティ間の貿易もやりやすくなることでしょう。
…一部の学術的著作は相変わらず特殊なルートでしか入手できませんが、それでも多くの書籍が解禁されました。タニット部族にとってはいい知らせでしょう。これからは、密輸経由でなくても知識を得られるのですから。
…主母がずっと注目されている「援助計画」については、最近活躍を見せているあの大マハマトラのセノが主導していると聞きました。ですが、彼らが無料で提供した書籍の多くは教育関連のもので、こちらにとってはあまり役に立ちません。
…シティの人間と我々は長年敵対関係にあります。学者を派遣したことには別の動機と目的があるとみていいでしょう。シティの人間がこそこそと何かをしているのは数年前となんら変わりません。自らの利益のために部族の生活に干渉しようとしているだけです。もし彼らがジュラバド遺跡や「永遠のオアシス」に興味を持ってしまったら、それはタニット部族にとって害こそあれ、利益などありません…
ゆえに、バベル主母にはお考えを改めて欲しいのです。タニット部族及びその姉妹部族の独立と団結のため、外部の強い勢力に対抗するため、教令院が伸ばしてきたこの汚い手に、どう対応すればよいのかについて…
…一部の学術的著作は相変わらず特殊なルートでしか入手できませんが、それでも多くの書籍が解禁されました。タニット部族にとってはいい知らせでしょう。これからは、密輸経由でなくても知識を得られるのですから。
…主母がずっと注目されている「援助計画」については、最近活躍を見せているあの大マハマトラのセノが主導していると聞きました。ですが、彼らが無料で提供した書籍の多くは教育関連のもので、こちらにとってはあまり役に立ちません。
…シティの人間と我々は長年敵対関係にあります。学者を派遣したことには別の動機と目的があるとみていいでしょう。シティの人間がこそこそと何かをしているのは数年前となんら変わりません。自らの利益のために部族の生活に干渉しようとしているだけです。もし彼らがジュラバド遺跡や「永遠のオアシス」に興味を持ってしまったら、それはタニット部族にとって害こそあれ、利益などありません…
ゆえに、バベル主母にはお考えを改めて欲しいのです。タニット部族及びその姉妹部族の独立と団結のため、外部の強い勢力に対抗するため、教令院が伸ばしてきたこの汚い手に、どう対応すればよいのかについて…
『言語と修辞・第四版』
（ボロボロになるまでめくられた冊子。とても重要なものらしい。）
（扉ページの下部に教令院の図書館のマークが記されていることに気づいた…これも密輸された書籍の一つなのだろう。）
（扉ページの下部に教令院の図書館のマークが記されていることに気づいた…これも密輸された書籍の一つなのだろう。）
『砂漠考古論文集・第三版』
（年季の入った大きな本。砂漠の人間の荒々しい手によって何度もめくられたようだ…そこには比較的新しいメモが書いてある。雑然としているが、ある程度の筋が通っている。）
（扉ページの下部に教令院の図書館のマークが記されていることに気づいた…これも密輸された書籍の一つなのだろう。）
（扉ページの下部に教令院の図書館のマークが記されていることに気づいた…これも密輸された書籍の一つなのだろう。）
『新鋭画像技術・フォンテーヌ映影特集』
（新しい本。色鮮やかな写真がいっぱい載っている。すべて最新のフォンテーヌ映影の劇中写真と撮影現場の写真だ。）
（因論派学者のイバートがすべての作品に美しいコメントを書き、星で評価も付けている…）
（ただ、大半の内容は妙論派の複雑な論理概要と実用的技術の論文であり、この先進的な機械の現像原理と詩情前景についての記載だ…）
（一見すると部族生活とは全く無関係な内容だが、とても人気らしい。ページの縁が色褪せるほどめくられている。）
（物資の乏しい砂漠の人間が、贅沢で先進的な機械がもたらした美しい楽しみをいかにして想像したのだろうか…？）
（扉ページにある教令院の図書館マークの横に小さな赤いバツ印がついている。下には「娯楽の内容が教令院の審査を通過していないため、『アーカーシャ』に記録することを却下する」と書いてある。）
（因論派学者のイバートがすべての作品に美しいコメントを書き、星で評価も付けている…）
（ただ、大半の内容は妙論派の複雑な論理概要と実用的技術の論文であり、この先進的な機械の現像原理と詩情前景についての記載だ…）
（一見すると部族生活とは全く無関係な内容だが、とても人気らしい。ページの縁が色褪せるほどめくられている。）
（物資の乏しい砂漠の人間が、贅沢で先進的な機械がもたらした美しい楽しみをいかにして想像したのだろうか…？）
（扉ページにある教令院の図書館マークの横に小さな赤いバツ印がついている。下には「娯楽の内容が教令院の審査を通過していないため、『アーカーシャ』に記録することを却下する」と書いてある。）
『ダジャレ101選』
「全然笑えなくて、逆に笑った。アデルフィにこんなゴミを作らないように伝えてくれ。」
（扉ページの下部に教令院の図書館のマークが記されていることに気づいた…これも密輸された書籍の一つなのだろう。）
（扉ページの下部に教令院の図書館のマークが記されていることに気づいた…これも密輸された書籍の一つなのだろう。）
『月たちの哲学』
（文学書らしい。ページをめくったら、文字のいっぱい書かれた紙が落ちてきた。）
（文学的な分析だった。がっかりした…教令院の学生が書いたものほどきっちりとした格式はないものの、砂漠の人間がこのようなつまらない本を時間をかけて読んでいたのは驚くべきことだ。）
（扉ページの下部に教令院の図書館のマークが記されていることに気づいた…これも密輸された書籍の一つなのだろう。）
（文学的な分析だった。がっかりした…教令院の学生が書いたものほどきっちりとした格式はないものの、砂漠の人間がこのようなつまらない本を時間をかけて読んでいたのは驚くべきことだ。）
（扉ページの下部に教令院の図書館のマークが記されていることに気づいた…これも密輸された書籍の一つなのだろう。）
『プルシナ論文集・第二十六巻』
（本当の意味での学術的著書。これは通常の「アーカーシャ」が提供できる知識ではない。しかし野蛮な砂漠で、砂漠の人間はこれで勉強している…）
（扉ページの下部に教令院の図書館のマークが記されていることに気づいた…これも密輸された書籍の一つなのだろう。）
（扉ページの下部に教令院の図書館のマークが記されていることに気づいた…これも密輸された書籍の一つなのだろう。）
遺跡巨像
教令院のマークがある契約書
【手付金交付についての数年前の労働契約。学者の考察と大きく関わっているらしい。ほぼ完璧に保存してあるが、下の部分に目立つ大きな茶褐色の染みがついている…】
園圃の女王と雨林の女王の永遠の友情に誓って、タニット部族の名誉に誓って、バベル・タニット主母は勇士のアザリク、アクシール…などを選抜し、毎日…万モラの報酬で、学者のジャジーラ・ヤサールの古代機械考察の安全と便宜を図るため、その護衛を依頼する…
依頼者：教令院妙論派学者ダステア、ジャジーラ・ヤサール
契約者：タニット部族主母バベル・タニット
契約金額：50万モラ。そのうちの10万モラ及び秘密保持金の5万モラを事前に支払う。
園圃の女王と雨林の女王の永遠の友情に誓って、タニット部族の名誉に誓って、バベル・タニット主母は勇士のアザリク、アクシール…などを選抜し、毎日…万モラの報酬で、学者のジャジーラ・ヤサールの古代機械考察の安全と便宜を図るため、その護衛を依頼する…
依頼者：教令院妙論派学者ダステア、ジャジーラ・ヤサール
契約者：タニット部族主母バベル・タニット
契約金額：50万モラ。そのうちの10万モラ及び秘密保持金の5万モラを事前に支払う。
巨大機械のエネルギーシステム復元図
【アザリクが操縦室に残した書類。どこからかコピーしたものなのか、筆跡はバラバラで、原本ではないようだ…】
…文献の記載によると、この機械は一部の装置が破損していても戦闘が可能とのことだ。従って、主要統制室以外に、より精密な操作機能を備えている副次統制室があるかもしれない…
…また、節目と通路をつなげて構成したエネルギー輸送システムの設計は相当に精巧だ。必要な時に、破損した部分を切断したり捨てたりすることで、巨大機械全体の機能が乱れることを防ぎ、主要部が破壊されていない状態なら本来の操作指令が実行できるよう保証されている…
…以前の書類の記載とデーヴァーンタカ山の巨大遺跡機械についての調査によると、エネルギー通路の配置は図に示されている通りかもしれない…
【その下に巨大機械のエネルギー通路復元図が描かれている。横のメモはとても複雑で、下記のような内容がいっぱいに書かれている…】
…主要統制室と三つ或いは四つの副次統制室の操作の連動…
…基本となるエネルギー通路の実験結果…
…エネルギー結晶体を通路の節目に分布させることについての研究…
…ハハッ、わかったぞ。簡単だったな。この巨大機械のエネルギー通路と構造についてはすでに完璧な推測ができている。しかしこの図面には余白がないので、書けない。
…文献の記載によると、この機械は一部の装置が破損していても戦闘が可能とのことだ。従って、主要統制室以外に、より精密な操作機能を備えている副次統制室があるかもしれない…
…また、節目と通路をつなげて構成したエネルギー輸送システムの設計は相当に精巧だ。必要な時に、破損した部分を切断したり捨てたりすることで、巨大機械全体の機能が乱れることを防ぎ、主要部が破壊されていない状態なら本来の操作指令が実行できるよう保証されている…
…以前の書類の記載とデーヴァーンタカ山の巨大遺跡機械についての調査によると、エネルギー通路の配置は図に示されている通りかもしれない…
【その下に巨大機械のエネルギー通路復元図が描かれている。横のメモはとても複雑で、下記のような内容がいっぱいに書かれている…】
…主要統制室と三つ或いは四つの副次統制室の操作の連動…
…基本となるエネルギー通路の実験結果…
…エネルギー結晶体を通路の節目に分布させることについての研究…
…ハハッ、わかったぞ。簡単だったな。この巨大機械のエネルギー通路と構造についてはすでに完璧な推測ができている。しかしこの図面には余白がないので、書けない。
ザンディクのノート
【研究ノートにあった一ページに見える。なぜか研究員はここに忘れていったようだ…】
…やはり、この前巨大な機械の群れで見つけた部品は、この「ジュラバドのサンプル」に使える…
…この巨像の主要武器システムは前の巨像よりも破損の程度が低い…
…サイズと構造は前の記録内容と一致している。巨像はこの大きさにも関わらず、作りの精密性は相当に高いことが伺える…
…このような巨像は設計段階からジャイロスコープの仕掛けが欠けているらしい。そのため、内部の構造は進行と共に傾いたり揺れたりする。30秒ほど試乗してみたところ、バランスが乱れて強い生理的反応が起きたため、試乗実験は中止せざるを得なかった…かつての操縦者は脳の平衡感覚に関わる改造をされたか、或いは特殊な吸着靴や手袋をしていたのだろう…
…エネルギーシステムに関する書類が失われていたのは惜しかった。ゼロから研究をしている暇などない、もっと重要な任務を完遂しなければいけないのだから。そうでないと…
…やはり、この前巨大な機械の群れで見つけた部品は、この「ジュラバドのサンプル」に使える…
…この巨像の主要武器システムは前の巨像よりも破損の程度が低い…
…サイズと構造は前の記録内容と一致している。巨像はこの大きさにも関わらず、作りの精密性は相当に高いことが伺える…
…このような巨像は設計段階からジャイロスコープの仕掛けが欠けているらしい。そのため、内部の構造は進行と共に傾いたり揺れたりする。30秒ほど試乗してみたところ、バランスが乱れて強い生理的反応が起きたため、試乗実験は中止せざるを得なかった…かつての操縦者は脳の平衡感覚に関わる改造をされたか、或いは特殊な吸着靴や手袋をしていたのだろう…
…エネルギーシステムに関する書類が失われていたのは惜しかった。ゼロから研究をしている暇などない、もっと重要な任務を完遂しなければいけないのだから。そうでないと…
残された手紙
【執筆者の手に力が入らなかったであろうことを裏付けるように、筆跡は乱れていてぼんやりしている。下記の内容がかろうじて読める…】
…これはきっと、はっきりした意識でいられる最後のひと時になるだろう。四肢が冷たい…ボロボロの体から、血の温もりが少しずつ引いていくのを…感じる…
…最近よく考える。後世の人は私たちの話をどのように語るだろう。彼らの言葉では、私たちは罪人だろうか、それとも英雄だろうか…
…状況は非常にまずいが、元帥が何とかしてくれると、私は信じている…
…不名誉な戦争を全力で阻止するために、私たちはここで勇ましく戦った。すべてが終わったら…必ずや、過去の輝きを取り戻せるだろう…
…カーンルイアに…永遠の…栄光あれ…
…これはきっと、はっきりした意識でいられる最後のひと時になるだろう。四肢が冷たい…ボロボロの体から、血の温もりが少しずつ引いていくのを…感じる…
…最近よく考える。後世の人は私たちの話をどのように語るだろう。彼らの言葉では、私たちは罪人だろうか、それとも英雄だろうか…
…状況は非常にまずいが、元帥が何とかしてくれると、私は信じている…
…不名誉な戦争を全力で阻止するために、私たちはここで勇ましく戦った。すべてが終わったら…必ずや、過去の輝きを取り戻せるだろう…
…カーンルイアに…永遠の…栄光あれ…
ローディング画面
「遺跡巨像」
巨岩のように安定した横たわる古代の戦争兵器。かつて「白鵠騎士」と呼ばれる人間が操縦していたそうだ。
-
山岳のように高い古代戦争兵器。かつて「白鵠騎士」と呼ばれていた人間によって操縦されていたという。
-
山岳のように高い古代戦争兵器。かつて「白鵠騎士」と呼ばれていた人間によって操縦されていたという。
ウェネト
伝説によると、かつてウェネトは龍族の親族と末裔であり、並外れた力を持っていたそうだ。
それでも。砂漠の民は貴重な香料を得るために、ウェネトを捕獲するのを止めなかった。
それでも。砂漠の民は貴重な香料を得るために、ウェネトを捕獲するのを止めなかった。
「永遠のオアシス」
眠りなさい、眠りなさい。永遠のオアシスは孤独の遊子を迎える…
ここでは清らかな泉が流れ、ここでの記憶は永遠に甘美である…
ここでは清らかな泉が流れ、ここでの記憶は永遠に甘美である…
神に捨てられた殿閣
かつて緑豊かだったこの地は、巨人の群れにより統治されていたそうだ。だが、彼らは天の裁きにより、砂嵐の中へと消えてしまった…
この伝説は、遺跡自体よりも古いものかもしれない。
この伝説は、遺跡自体よりも古いものかもしれない。
「神の碁盤」
「碁盤」にある「駒」は、どれも導きとワープの権能を持っている。だが、それを発動できるのは、ジンニーの欠片や力を持つ人のみだ。
-
この広場は、かつて古代の住民に「神の碁盤」と呼ばれていた。だが、そこで計略を巡らすのは引退した神ではなく、傲慢な人間の王だった。
-
この広場は、かつて古代の住民に「神の碁盤」と呼ばれていた。だが、そこで計略を巡らすのは引退した神ではなく、傲慢な人間の王だった。
「五大オアシス」の遺構
幾千年も前に繁栄していた広大なオアシスは、険しい砂漠とひとつの哀れな渓谷に退化した。ここは多くの鳥や獣の避難所であり、貿易商や賊の一味もたまにここへ休憩しに来る。
「三運河の地」
かつて、ここには月夜のように青く美しい川が流れていた。あの失われた時代は歌女と芳花、大理石の柱廊と琉璃のドームに属していた…
-
砂の民は今でも昔の青緑色と濃い青の記憶を大切にし、「三運河」の名を忘れない。
今や川の中を流れているのは、すべてをすり潰した砂利だ。
-
砂の民は今でも昔の青緑色と濃い青の記憶を大切にし、「三運河」の名を忘れない。
今や川の中を流れているのは、すべてをすり潰した砂利だ。
ジンニー
キングデシェレトが退位した後、多くのジンニーが常人の歴史の中で活躍した…
古代の伝説の中で、ジュラバドを守るために自ら身を滅ぼしたという大ジンニーのフェリギスは、今や完全に滅びたそうだ──「永遠のオアシス」の必然的な結末のように。
-
特殊な素材で作られた制限施設がなければ、ジンニーが放射するエネルギーは周囲の環境を変え、植物の異変と成長を促進する。
-
主がジンニーを選ぶのではない。
ジンニーが主を選ぶのだ。
古代の伝説の中で、ジュラバドを守るために自ら身を滅ぼしたという大ジンニーのフェリギスは、今や完全に滅びたそうだ──「永遠のオアシス」の必然的な結末のように。
-
特殊な素材で作られた制限施設がなければ、ジンニーが放射するエネルギーは周囲の環境を変え、植物の異変と成長を促進する。
-
主がジンニーを選ぶのではない。
ジンニーが主を選ぶのだ。
千尋の砂漠
いくつかの流浪の一族の伝説によると、一夜にして滅びた巨大都市「ジュラバド」は、この砂漠のどこかに隠されているという…
-
「五大オアシス」、「ムーンブルー運河」など、この砂漠にある多くの地名は、砂漠を流浪する民たちの遥か昔の青々とした記憶に由来している…
-
スメールの北部に位置する砂漠エリア。高くそびえるダマーヴァンド山の周りには、複雑かつ崩れた無数の谷間と峡谷が四方に広がっている。
-
千尋の砂漠にある峡谷の間には、流浪の一族や砂漠の賊の宿営地がよく潜んでいる。彼らは砂嵐と共に神出鬼没なため、この砂漠を訪れようとするキャラバンはほとんどいない。
-
「五大オアシス」、「ムーンブルー運河」など、この砂漠にある多くの地名は、砂漠を流浪する民たちの遥か昔の青々とした記憶に由来している…
-
スメールの北部に位置する砂漠エリア。高くそびえるダマーヴァンド山の周りには、複雑かつ崩れた無数の谷間と峡谷が四方に広がっている。
-
千尋の砂漠にある峡谷の間には、流浪の一族や砂漠の賊の宿営地がよく潜んでいる。彼らは砂嵐と共に神出鬼没なため、この砂漠を訪れようとするキャラバンはほとんどいない。
装置守衛
ジュラバド文明によって改造されたプライマル構造体。コアにはジンニーの知性を失った欠片が埋め込まれている…そのため、常人の指揮に従うのに向いている。
タニット部族
大きな規模を持つ砂漠の部族として、タニット部族にもたくさんの支族がある。
-
「過去を握る者こそが、未来を創ることができるかもしれない。」
このような考えを抱え、タニット部族とその支族は砂漠に埋もれた過去を粘り強く探し続けている…
-
砂漠にいる流浪の一族には統一された法律もなければ、書き記された規則もない…
彼らを制約できるのは、血統と慣習に根ざしたルールだけだ。
-
バベルは主母の座に就いた後、オアシスを再建するという大業をずっと目指してきた…
その目的を果たすために、彼女はとうにすべてを犠牲にする覚悟をしていた…
-
「過去を握る者こそが、未来を創ることができるかもしれない。」
このような考えを抱え、タニット部族とその支族は砂漠に埋もれた過去を粘り強く探し続けている…
-
砂漠にいる流浪の一族には統一された法律もなければ、書き記された規則もない…
彼らを制約できるのは、血統と慣習に根ざしたルールだけだ。
-
バベルは主母の座に就いた後、オアシスを再建するという大業をずっと目指してきた…
その目的を果たすために、彼女はとうにすべてを犠牲にする覚悟をしていた…
ダマーヴァンド山
ダマーヴァンド山の下には、古い殿堂と複雑に絡み合うパイプがある…その間には、神とその従者たちの悠久なる夢が埋もれている。
図鑑
生物誌
トビヘビ
ある程度の浮遊ができる爬虫類。
実はトビヘビには「飛ぶ」能力が備わっていない。浮遊する力は鳥と同じ中空の骨格と、その中の風元素の残滓による者である。砂漠は風元素の国ではないが、すべてを蝕む風は一年を通して唸っている。都市も歴史も、砂海の風によって細かな砂となる。この風と共生できる動物だけが、すべてが土に帰った後も砂海で生きているのだ。
実はトビヘビには「飛ぶ」能力が備わっていない。浮遊する力は鳥と同じ中空の骨格と、その中の風元素の残滓による者である。砂漠は風元素の国ではないが、すべてを蝕む風は一年を通して唸っている。都市も歴史も、砂海の風によって細かな砂となる。この風と共生できる動物だけが、すべてが土に帰った後も砂海で生きているのだ。
聖骸赤鷲
偉大なる生命体を蝕むことで歪み、変異を起こした腐肉食猛禽類。
聖骸獣が飲み込んだ死骸の中には、永遠に静寂へと沈まない意志が常に存在している。これらの意志と力によって、聖骸獣もまた無限の殺戮と亡骸を求めてしまう。
聖骸獣が飲み込んだ死骸の中には、永遠に静寂へと沈まない意志が常に存在している。これらの意志と力によって、聖骸獣もまた無限の殺戮と亡骸を求めてしまう。
聖骸サソリ
偉大なる生命体を蝕むことで歪み、変異を起こした節足動物。
生物には進化する法則がある。そして聖骸獣の法則は、遥か昔に亡くなった強い生物の遺骸を同族より先に見つける十分な運である。動物と人間の共通性は往々にして、人間が認めるものより多い。
生物には進化する法則がある。そして聖骸獣の法則は、遥か昔に亡くなった強い生物の遺骸を同族より先に見つける十分な運である。動物と人間の共通性は往々にして、人間が認めるものより多い。
聖骸トビヘビ
偉大なる生命体を蝕むことで歪み、変異を起こした爬虫類。
元素を操る異能を手にしても、聖骸獣はその体内にある朽ちない亡骸を完全には消化できない。その力は動物本体と融合しており、そこから生長した骨の甲羅の成分は稲妻で生産される製錬素材に似ていると言われている。
元素を操る異能を手にしても、聖骸獣はその体内にある朽ちない亡骸を完全には消化できない。その力は動物本体と融合しており、そこから生長した骨の甲羅の成分は稲妻で生産される製錬素材に似ていると言われている。
風蝕ウェネト
砂海の奥深くに生息している目のない捕食者。音と大地の震動を頼りに獲物を追跡する。
時間の概念が生まれるよりも昔のこと、彼らは大地を覆った芳草や巨木を統制していた。そして、彼らの主宰はその子孫たちと共に、湿った土の中を行き来していた──まるで魚が水の中を泳ぐかのように。
長い長い時間が過ぎて、空からの恵みは泥を砂礫にした。多くの命が潰えて、多くの種族が消えた。そして、この地を頼りに生きている一族は「ウェネト」となった。
生物的習性に共通点があるためか、砂漠の民は「ウェネト」を流砂ウナギが蛹になって成熟した後の完全体だという誤った認識を持っているようだ。
時間の概念が生まれるよりも昔のこと、彼らは大地を覆った芳草や巨木を統制していた。そして、彼らの主宰はその子孫たちと共に、湿った土の中を行き来していた──まるで魚が水の中を泳ぐかのように。
長い長い時間が過ぎて、空からの恵みは泥を砂礫にした。多くの命が潰えて、多くの種族が消えた。そして、この地を頼りに生きている一族は「ウェネト」となった。
生物的習性に共通点があるためか、砂漠の民は「ウェネト」を流砂ウナギが蛹になって成熟した後の完全体だという誤った認識を持っているようだ。
地理誌
砂嵐が止まないダマーヴァンド山（タニット露営地）
ダマーヴァンド山の中心では、永遠に止まない砂嵐が渦巻いている。
砂漠の人間の言い伝えによると、あの砂嵐の中にはまさに「永遠のオアシス」が隠されているという。
砂漠の人間の言い伝えによると、あの砂嵐の中にはまさに「永遠のオアシス」が隠されているという。
「ムーンブルー運河」（アル・アジフの砂）
砂漠の人間の古い民謡によると、ここはかつて三つの運河が交差した地であり、肥沃な田んぼと豊かな村を育んでいたという。
しかし、かつて栄えた風景も、今では色褪せた夢の中にしか存在しない…
しかし、かつて栄えた風景も、今では色褪せた夢の中にしか存在しない…
タニット部族の露営地（タニット露営地）
とある古い建物の廃墟、かつてその中の一部に昔人の幽霊が住んでいた…
今ここに住んでいるのは、「タニット」という砂漠の部族である。
今ここに住んでいるのは、「タニット」という砂漠の部族である。
神に捨てられた宮殿（「神の碁盤」）
ジュラバドの神殿の廃墟。砂漠の人間の歌謡によると、長命な巨人が住んでいたとされている。
しかし、一夜にして巨人は大地の狭間に落ち、行方不明になった…広大な宮殿も峡谷の中の廃墟となっている。
しかし、一夜にして巨人は大地の狭間に落ち、行方不明になった…広大な宮殿も峡谷の中の廃墟となっている。
権威が失われた殿堂（アル・ムアザン宮殿）
ジュラバドのかつての住民は、過去にこれらの回廊と殿堂の中で砂漠の神王を祀っていた。しかし、忘却は高貴と卑賎の意味を失わせた…
ウェネトトンネル（ウェネトトンネル）
人間の殿堂はとうに陥落した。ウェネトがここを占拠し、自らの宮殿と花園に造り変えた…
失われた隠し宮殿（アペプ行宮の花園）
伝説によると、キングデシェレトの友人は、かつて砂丘の下の巨大な空洞に宮殿を建造した…
ウェネトを臣下に、トビヘビを友とし…しかし今、それらはすべて尊き知恵と輝きを失った。
ウェネトを臣下に、トビヘビを友とし…しかし今、それらはすべて尊き知恵と輝きを失った。
忘れられた河谷（「五大オアシス」の遺構）
かつて「五代オアシス」を潤した偉大な河谷。ジュラバドの貴族はここで豪華な船に乗って遊覧し、俊敏な猟鷹を放っていた…
しかし、誇り高き猟鷹の子孫は、やがて砂漠の狂暴な赤鷲になり果てた…
しかし、誇り高き猟鷹の子孫は、やがて砂漠の狂暴な赤鷲になり果てた…
遺跡が隠されている狭間（アル・マジュジ峡谷）
壮大なジュラバドとそびえ立つ建物は、最終的に真っ黒な峡谷に落ちる運命から逃れられない。
滅んだことの屈辱に加え、過去の建物や村は横暴な砂漠の賊に占拠された…
滅んだことの屈辱に加え、過去の建物や村は横暴な砂漠の賊に占拠された…
泉水が乾いた殿堂（アル・スークル宮殿）
ジュラバドのかつての住民は、過去にこれらの回廊と殿堂の中、美酒と歌と踊りで花園の美しい日々を記念していた。しかし、忘却はすべての快楽を砂にした…
命が枯れた殿堂（アル・ハヤー宮殿）
ジュラバドのかつての住民は、過去にこれらの回廊と殿堂の中、多彩な植物とふくよかなキノコを育てていた。しかし、忘却はすべての命を不毛にした…
巨人が失脚した処（失脚の谷）
「失脚の谷」という名は、古くから伝わるものだ。今、鋼の巨人がここで失脚したことは、この名にさらなる重みを与えているのではないだろうか？
リルパァールの牢獄（ジンニー牢獄）
今やオアシスとなっている牢獄だが、過去にどのような重罪人を監禁していたのだろうか？
彼女の目覚めは、孤独な砂漠部族にどのような転機をもたらすのだろう？
彼女の目覚めは、孤独な砂漠部族にどのような転機をもたらすのだろう？
往日の園圃の遺跡（アル・マジュジ峡谷）
暗闇の峡谷に落ちる前、ジュラバドの門は詩人と麗人が集う場所だった。
優れた人物のみが、この園圃を遊覧し、尊き人の王に謁見する資格を持っていた…
優れた人物のみが、この園圃を遊覧し、尊き人の王に謁見する資格を持っていた…
ファデュイ遠征隊の臨時本部（アル・マジュジ峡谷）
ささやく古い祠の間、遠い北の雪国からやってきた先遣隊はここに拠点を構えている。
永遠に安らかな楽園（「永遠のオアシス」）
「…ここの緑葉は秋風の手にさらわれない。ここの春の喜びは、時間による循環の影響を受けず、暮れの風景にならない…」
物産誌
毀れた背骨
聖骸獣の背にあった毀れた骨殻。
かつて四方に散らばっていた災いの証は今や、人影もない場所でしか見られない。
かつて四方に散らばっていた災いの証は今や、人影もない場所でしか見られない。
堅固な背骨
聖骸獣の背にあった堅固な骨殻。
滅びた偉大なる生物の死骸を貪って繁衍する[原文ママ]災獣の骨。かつての力の片影を盗んでも、獣の群れは神々と同じ運命から逃れることはできない。
滅びた偉大なる生物の死骸を貪って繁衍する[原文ママ]災獣の骨。かつての力の片影を盗んでも、獣の群れは神々と同じ運命から逃れることはできない。
刻紋の背骨
聖骸獣の背にあった古代紋章が刻まれている骨殻。
霜花のように清浄で硬い骨殻は、以前として微かに遠い世の遺恨を纏っている。いつの日か、獣の骨は時という風の中で白い灰のように散り、往日に逝去した高貴な者も、やがて安眠の日を迎えるだろう…
霜花のように清浄で硬い骨殻は、以前として微かに遠い世の遺恨を纏っている。いつの日か、獣の骨は時という風の中で白い灰のように散り、往日に逝去した高貴な者も、やがて安眠の日を迎えるだろう…
砂脂蛹
砂漠の民の伝説では、流砂ウナギはウェネトと同じく、かつては太陽を呑み込む巨蛇の末裔であったという。でたらめのように聞こえるが、砂脂蛹の研究結果によると、その成分はウェネトの脂肪と似ている部分が多いことが分かっている。故に、狡猾な商人は採集してきた砂脂蛹を粉末にし、ウェネトの脂肪から精製した高級香料だと偽って売ることもある。
蒼礫蕊羽
ウェネトの尾に隠されている蒼い鞘翅は、まるで咲き誇る花の蕊のように繊細である。
伝説によると、この世に時が始まるよりも前、彼らは草原や巨木の下にある湿った大地を、空を飛ぶ鳥や水を泳ぐ魚のように行き来していたという。一般的には、花への擬態は道に迷った獲物を砂嵐へと誘い出すためであると考えられている。
しかし、花が咲いて浮遊するその姿はそもそも砂塵に属するものであり、数え切れないほどの遠い昔、砂漠に草が蔓延り、花がまだ咲いていた時代を模倣しているという説もある。
伝説によると、この世に時が始まるよりも前、彼らは草原や巨木の下にある湿った大地を、空を飛ぶ鳥や水を泳ぐ魚のように行き来していたという。一般的には、花への擬態は道に迷った獲物を砂嵐へと誘い出すためであると考えられている。
しかし、花が咲いて浮遊するその姿はそもそも砂塵に属するものであり、数え切れないほどの遠い昔、砂漠に草が蔓延り、花がまだ咲いていた時代を模倣しているという説もある。
その他
チュートリアル・ジンニーの祠
遠い昔、この土地に住んでいた人々は、この光り輝く枝の周りに古代の神秘的な存在を祀る小さな祠を建てたという伝説があります。おそらく今、このようなものが作られた目的を理解しているのは、「ジンニー」だけでしょう。
秘境・五大オアシスの殿堂
オアシスは砂漠に囲われているからこそ、自身の存在する意義を持つようになる。オアシスの民はそれを忘れたことがない…
そのため、ジュラバドの先祖は砂漠の主を讃えようと、この地に隠れ家を建てた。砂嵐が荒れ狂う過去と今を経て、この隠れ家は無数の砂漠の民が黄砂を避けるための避難所となった。当然、その中には悪党たちもいる…
そのため、ジュラバドの先祖は砂漠の主を讃えようと、この地に隠れ家を建てた。砂嵐が荒れ狂う過去と今を経て、この隠れ家は無数の砂漠の民が黄砂を避けるための避難所となった。当然、その中には悪党たちもいる…
秘境・「亡者の都」
ジュラバドのかつての領主たちは、死を砂海における唯一の神聖な帰着であると考え、卑しい者が巡礼の旅を汚さないよう、名もなき墓を地中深くに埋めた…
しかし今、この地はすでにウェネトとキノコンの楽園と化している…
しかし今、この地はすでにウェネトとキノコンの楽園と化している…
冒険の証・聖骸獣
偉大なる生命体を蝕むことで歪み、変異を起こした生き物。
冒険の証・風蝕ウェネト
砂海の奥に生息する目のない捕食者。音や地響きを頼りに獲物の気配を探す。
時には植物に近い形態となる。その理由に関して、ウェネトはかつて草木の主宰の子孫だったと言う人もいれば、砂海で果実や葉を探す獲物を欺くためだと言う人もいる。
時には植物に近い形態となる。その理由に関して、ウェネトはかつて草木の主宰の子孫だったと言う人もいれば、砂海で果実や葉を探す獲物を欺くためだと言う人もいる。
魔瓶ジンニー・リルパァール
睡蓮から生まれた大ジンニー、リルパァール。古の罰を受けたが故に魂がバラバラになり、透明な魔瓶に封印されていた…
そして今、彼女は新たな主を見つけた…
今の彼女は、過去の偉大な力の億分の一しか持たないが、その力で、熱砂に覆われた千尋の砂漠や古城を通る「主」の手助けをする。
そして今、彼女は新たな主を見つけた…
今の彼女は、過去の偉大な力の億分の一しか持たないが、その力で、熱砂に覆われた千尋の砂漠や古城を通る「主」の手助けをする。
ジンニーの力
- 砂嵐の中での視界が格段に広がり、砂嵐の到来が予測できるようになる。
- Lv.3のジンニーの力を持つようになる。ジンニーの力を消費し、小型の大気の渦や大型の大気の渦を消すことができる。
- マップにジンニーの祠が表示されるようになる。
- ジンニーの祠で「ジンニーの枝」に触れると、砂嵐の鎮圧や召喚ができる。
- リルパァールとの旅の中で、多くの古き物語を知り、ジンニーの知性と行動様式を漠然と理解した。こうして今、彼女と別れてもなお、常人では知ることのできない秘文を解読できている。
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