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数年前の稲妻で発生した殺人事件。龍二は第一容疑者の名前。

物語

数年前、奉行所の管理人・鷹司勇は法医の城山の腕を見込んで特殊な毒薬の調合を依頼した。城山は九条家の人間であるために依頼を断ったが、勇は諦めずに要求を続け、次第に度を越して城山の家族をも脅迫に利用した。城山は仕方なく、このことを密かに九条家当主・九条孝行に伝えた。孝行は城山に対し、勇に協力したふりをするように指示し、彼に毒薬「白霜」を開発させた。この毒は夕暮れの実の濃縮果汁が肝油膠嚢が混ぜ合わさった時に生成される。
孝行は城山に勇の毒殺を命じた。城山は法医の身分を使い、風邪を引いた勇に夕暮れの実の果汁が含まれている風邪薬を飲ませた。その後、城山は龍二を誘導して「抵抗力のある」肝油膠嚢を勇に渡した。この二つを摂取した事で、致死量の「白霜」が勇の体内で生成され、彼は死亡した。
孝行の命令により、城山は毒物を密かに龍二の家に置いた。孝行は龍二に罪を着せて事件を素早く終わらせようとしたが、公正な裁きを求める九条裟羅が死罪を阻んだ。その頃「万端珊瑚平蔵探偵所」が再調査を開始し、城山が真犯人であることを暴いた。孝行は真相が明らかになることを恐れ、城山に自白する遺書を書かせて自殺に追い込み、自らに関係する証拠を回収した。
あまりにも捜査が順調すぎたため、珊瑚は真犯人が別にいるのではないかと疑っていた。当時の平蔵も捜査に協力したが、進展はなかった。珊瑚は事件のせいで失職した龍二を自身の助手として雇い入れた。その後、珊瑚と平蔵は方向性の違いから決別し、「万端珊瑚平蔵探偵所」は「万端珊瑚探偵所」へと変わった。
奉行所に入った平蔵は独自の調査を行い、「白霜」の真相に気づいた。だが、龍二が肝油を渡したことが勇の死のきっかけであることを考え、彼は真相を隠しておくことにした。平蔵は珊瑚の要求に応じて資料を公開したが、彼女は信用しなかった。彼女の目には、平蔵が私利私欲のために真相を隠蔽しているように映っていた。
稲妻内戦終結後に天領奉行が再編成されると、九条裟羅は公平さを示すために孝行の犯罪歴を収集を平蔵に担当させた。平蔵は、孝行の秘密倉庫で大量の肝油膠嚢と「白霜」の研究報告を発見した。孝行は事件の後も「白霜」の処方を保管していつでも使えるようにしていたのだ。

関係者

年齢は当時。
九条孝行の養子。龍二に有罪を宣告したが、性急な処刑を避けるために詮議待ちとした。
九条孝行
当時の九条家の当主。先を見据える人で、家の利益のためなら手段を選ばない。
城山(22)
奉行所の法医。奉行所に来る前から九条家側の人間で、彼が法医学を学ぶ資金は全て九条家の密やかな支援によるものだった。珊瑚に目をつけられて間も無く、孝行によって自殺を強いられ、遺書で罪を告白した。
鷹司勇(41)
奉行所の管理人。鷹司進の弟で、鷹司家の期待の星。天領奉行の中でも人望が篤く、優秀だった。
龍二(20)
奉行所の同心。勇に拾われて奉行所に入り、彼を父のように慕っていた。事件当時は勇の秘書を務めていた。孝行によって罪を着せられたが、九条裟羅の判断によって助命された。冤罪が晴れたものの職を失い、困っていたところを珊瑚に雇われた。

「白霜」

城山が開発した合成毒。無味無臭で安定しており、液体に溶けるが他の物質には溶けない。通常の状態では白い霜の粉のように見えるので、「白霜」と命名された。
夕暮れの実の濃縮果汁と肝油膠嚢を混ぜ合わせて精製すると「白霜」が得られる。症状は腹部の粘膜病変と急性呼吸・循環不全。

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