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フォンテーヌの歴史。

歴史

龍の時代

太古の昔、がこの世界を支配していた。最初の水龍は原始胎海の主であった。

僭主の時代

エゲリアの創造
やがて外来の僭主が降臨し、龍を打倒して新たな秩序を打ち立てた。僭主はこの星本来の生命力を抑制するため、この世界に由来する素材からエゲリアを創り、原始胎海の新たな支配者とした。
フォンテーヌ人の誕生
エゲリアの眷属である純水精霊たちは、人間に憧れ、その美しさとロマンに魅了されていた。彼女たちは、人間のように陸上で暮らすことを望んだ。エゲリアは眷属たちの願望に応えようとしたが、人間を創造するほどの権能は持っていなかった。
そこで、エゲリアはこの星の原始胎海の力を盗み、純水精霊たちを人の形にすると、血管を発達させて原始胎海の水を体内に包み込み、擬似的人類を作り出した。これがフォンテーヌ人の起源である。
しかし、エゲリアのこの行為は天理からの許可を得たものではなく、エゲリアとフォンテーヌ人は「原始胎海の力を盗んだ」罪を背負うことになった。
その後、エゲリアは幽閉を受けた。

レムリアの時代

魔神レムスはキングデシェレトの威光から逃げ、流浪の旅の途中で地下の遺跡に迷い込んだ。金の蜂の予言者シビラは彼に偉大な帝国と逃れられない破滅の結末を告げた。レムス王はその結末を変えると決意し、金色の大船に乗って高海の上にやって来た。当時のフォンテーヌは大洪水によって文明を失い、無知な蛮族だけが暮らしていた。レムス王は人々に耕作の技術を教え、巨石で神殿と都市を築き、音楽と芸術を教えた。こうしてレムリアが建国された。
レムリアが繁栄を享受する中で、レムスは破滅の予言を回避するべく努力していた。彼は深海に幽閉されたエゲリアの元へ向かい、監獄を守る水のヴィシャップの長スキュラと戦った。スキュラは神王の決意を笑い飛ばしたが、彼がエゲリアに会うことを許した。エゲリアはレムスにフォンテーヌ人の原罪について告げると、原始胎海の水を一杯渡した。
深海から帰還したレムスは原始胎海の水を用いてイコルを精製し、人々の魂をイコルに封じ込め、精銅と盤石で朽ちない肉体を与えた。石を体に、イコルを血液としたこの新しい種族は「魔像」と呼ばれ、人間の寿命を逃れることに成功した。だが死から逃れても、世界の運命からは逃れることができない。レムスはシビラの助言を元に「楽章」を創り、人々が楽章を奏でることで自らの運命を掌握できるようにした。しかし人々は運命の重荷に耐えられず、神や権力階級の導きを乞うようになった。レムスは予言者シビラに命を捧げるよう頼み、全ての人のために最善の旋律を紡ぐ楽章「フォボス」を生み出した。フォボスは人類の願いを叶え、永遠の平和と繁栄をもたらすはずだった。
しかし、フォボスは人々の願いの集合体であるが故に、略奪、憎悪、殺戮といった負の願望も叶えるべく旋律を奏でるようになった。フォボスの旋律を盲信するレムリア人たちは北方の蛮族との長い戦争に挑み、略奪と蛮行を繰り返すようになった。レムスはフォボスの過ちに気づき、スキュラと共にフォボスを破壊する計画を立てた。彼はスキュラにヴィシャップの大軍を率いて王城に攻め入るように命じた。その計画は、レムスが自身を犠牲にして楽章の力を解き放ち、原初の力をスキュラに渡す。フォボスを自滅させる楽章「鎮魂曲」を事前に受け取っていたスキュラがその力を使ってフォボスを破壊し、レムリア人たちを石とイコルの束縛から解放するというものだった。
フォボスは自我を持っており、レムスの計画に気づくと阻止するべく動き始めた。フォボスは戦争の継続を願う調律師ボエティウスを支配して操り人形にすると、彼の権限を利用してヤヌスの門を閉じ、スキュラを罠にかけて封印した。スキュラが王城に辿り着けなかったため、レムスの死によって解放された楽章の力はただ暴走し、レムリアに予言通りの滅亡をもたらした。
エリニュスの物語
エリニュスは蛮族の国に生まれ、故郷はレムリアの軍勢によって略奪を受けた。彼女はエゲリアの憐れみを受け、アルモリカ島の領主に引き取られた。成長したエリニュスは純水騎士となり、エゲリアに忠誠を誓った。
レムリアの使者ボエティウスはアルモリカ城を訪れ、洪水を防ぐために必要な水と土を貢納するように要求したが、エリニュスたちはこれを拒否した。
エリニュスは高潔なる剣オートクレールを手に、騎士たちを率いて純水の杯を探した。最終的にエゲリアが幽閉から解き放たれると、彼女はとある純水精霊と共に荒野に隠れ、自己追放と苦行によって罪を償おうとした。

エゲリアの時代

レムリアが滅亡すると、天理はエゲリアを幽閉から解放し、レムスに代わってフォンテーヌを統治するように命じた。こうしてエゲリアはフォンテーヌの初代水神となった。人々は彼女の導きの下、湧き出る泉を取り囲むように新国家フォンテーヌを建国した。
エゲリアの理想は衆生を愛で繋ぎ、平等を実現することだった。このため、純水精霊たちはよく人と連れ立って各地の澄んだ泉に散らばり、世界の水脈を結びつけようとした。
メロピデ要塞の建設
エゲリアの時代、罪を犯したフォンテーヌ人は荒野へと追放されるのが慣例だった。一部の罪人は悔い改め、天に祈りながら自分にできることはないかとエゲリアに聞いた。エゲリアは彼らの渇望に憐れみを覚え、海の底で彼女の秘密を守るように言った。罪人たちは水神の力を借りて海の底に集い、メロピデ要塞を築き上げた。
ポワソン包囲
約500年前、サーンドル河の酒場の店主エドワルド・ベイカーは、サーンドル河の整備に反対して逮捕され、砂漠への流刑を宣告された。護送中に仲間に救出された彼はモン・オトンヌキで活動していた盗賊と組んでポワソン町を占領し、護送を担当していた執律庭のメンバーを人質に取って、理不尽な要求を多く出した。
エマニュエル・ギヨタンはマレショーセ・ファントムを率いてポワソン町を包囲し、多くの死傷者を出して攻め落とした。エドワルド・ベイカーの息子ジェイコブとポワソン町の町長ルノー・ド・ペトリコールの息子ルネ水仙十字院に送られた。

第一次大水期

500年前、カーンルイアの災厄が勃発した。
水神の代替わり
エゲリアは召集に応じてカーンルイアへ向かったが、スメールのトゥニギ黒淵で死亡し、その遺体は甘露活水へと変わった。草神は甘露活水から万種母樹を芽生えさせ、この樹にエゲリアの意識を宿らせた。
エゲリアは純水精霊の一人であったフォカロルスを人間に変え、水神の座を託した。また、フォンテーヌの予言の内容も彼女に伝えた。
洪水
フォンテーヌでは、大規模な洪水が発生し、地形が変動することもあった。
当時フォンテーヌ廷のグロリア劇場では、劇作家コペリウスの最新作『クロックワーク・コッペリア』の初演が行われていた。最初の幕間に津波が劇場を襲い、コペリウスは死亡した。
ポワソン町はかつて海運の中心地だったが、地形の急激な変化によって海運業を続けることが不可能になった。
エリナス襲来
巨大な魔獣エリナスがフォンテーヌに襲来し、沿岸地域を荒らし回った。バザル・エルトンは水仙十字院の解散を予期して、旧友のエマニュエル・ギヨタンとカール・インゴルドに子供たちの世話を託した。彼女は海軍に戻り、スポンジアン号に乗ってエリナスを迎撃した。フォンテーヌ海軍とエリナスは相討ちとなり、バザルは戦死した。
約束通り、アランマリアンはエマニュエルに、ジェイコブルネはカールに引き取られた。
純水精霊の衰退
災厄以後、フォンテーヌでは純水精霊は誕生しなくなり、代わりに濁水幻霊が生まれるようになった。

フリーナの時代

フォカロルスの計画
フォカロルスは予言の危機を回避する方法について熟考した結果、予言を実現させながらも天理を欺くことによってフォンテーヌ人を救う道を選んだ。彼女は作られたばかりの「人」の自分だけを残して、己の「神格」を体と精神から分離した。「神格」のフォカロルスはフォンテーヌの神の心を持ったまま諭示裁定カーディナルと一つになった。一方、「人」のフリーナはフォカロルスから不死の呪いをかけられ、水神を演じるよう頼まれた。フリーナはフォンテーヌを救うためにその役目を受け入れ、フォンテーヌの水神として演じ始めた。
エピクレシス歌劇場
グロリア劇場が水没した後、フリーナの命令によってエピクレシス歌劇場が建設された。パレ・メルモニアは一大事業のためにフォンテーヌ廷の半分近くの職人を集め、運ばれてきた建材は岸辺に丘を作るほどだったという。工事に参加した職人や工房は高額な給料を与えられ、貯金を安心して他の商業活動に投入することができた。
グロリア劇場の跡地は所有者が何度も変更された末に現在のホテル・ドゥボールとなった。
ヌヴィレットの就任
水の龍王の後継者であるヌヴィレットは、自分の存在について疑問を抱えながら生きていた。400年以上前、水神は彼に手紙を送ってフォンテーヌ廷に招き、最高審判官に任命した。彼はすぐに一連の制度改革に着手した。
水仙十字結社
ルネはカーンルイアやレムリアが残した古代文献を研究し、自ら考案した「世界式」を通して数百年後に世界が滅亡することを知った。ルネとジェイコブは自然哲学学院に入り、災厄を回避する研究を進めた。同じ頃、アランはプネウムシア対消滅反応の制御に成功し、新たなエネルギー源の可能性を開拓していた。アランの助手カーターは重病を患っており、当時のフォンテーヌの医療では治すことができそうになかった。ルネとジェイコブは彼の同意を得た上で、アビスの力を用いてその病気を治そうと試みたが失敗に終わった。カーターは人ならざる何かに変化してしまい、アランはルネたちと縁を切った。
ルネたちはその後も世界を救う方法を探し続け、その過程で密かに同志を増やして「水仙十字結社」という秘密結社を設立した。彼らが導き出した結論は、全人類の魂を一つの意識に融合させ、その強大な自我によって世界の滅亡を乗り越える、というものだった。この計画のため、ルネは水を通して生まれ変わろうとした。当初は失敗に終わったが、ジェイコブの研究によってルネはナルツィッセンクロイツに生まれ変わった。
一方、アランとマリアンはマレショーセ・ファントムのエージェントとして結社の動向を捜査していた。彼らはエリナス内部で結社のメンバーと遭遇し、凄惨な戦闘が発生した。最後には大きな爆発があり、マリアンは瀕死の重傷を負った。結社のメンバーであった純水精霊リリスは過去を繋ぎ止めておきたいと願い、マリアンの人格を溶かして自己と融合させた。ナルツィッセンクロイツは原始胎海に身を投げ、その場で自我を保存し続けた。
最終的に水仙十字結社は鎮圧され、その計画は未然に防がれた。結社のメンバーであったキャタピラーは有罪判決を受けてメロピデ要塞に送られた。
メリュジーヌの誕生
エリナスの戦闘の最後に起きた爆発によって、マシナリーや剣などの欠片がエリナスの死骸に突き刺さった。それらの傷口や散らばった肉片からメリュジーヌが誕生した。メリュジーヌたちが生まれた時から持っている「しるし」は、この時の欠片である。
エリナスの意識は彼女たちに話しかけ、家を作る方法を教えた。彼女たちはエリナス内部にメリュシー村を築いた。やがて、エリナスの声は彼女たちに届かなくなった。
メリュジーヌと人間
一部のメリュジーヌは外の世界に行くことを望んだ。ヌヴィレットは彼女たちをフォンテーヌ廷に連れて行き、人間と共存させようとした。彼はメリュジーヌの特殊な資格に着目し、マレショーセ・ファントムの職務を与えた。
だが二つの種族の違いは軋轢を生み、人間によるメリュジーヌに対する差別や迫害が発生した。マレショーセ・ファントムに入ったメリュジーヌのカロレは、特巡隊隊長ヴォートランと共にメリュジーヌの待遇改善に尽力した。
ヌヴィレットの改革によって利益を損なった保守派たちは、メリュジーヌをヌヴィレットの弱点と見なし、カロレに殺人容疑を着せることで彼を追い落とそうとした。彼らに扇動された民衆は警察隊と衝突し、カロレは事態を収めるべく自害した。ヴォートランは報復として陰謀の首謀者たちを殺害し、ヌヴィレットから有罪判決を受けた。この審判は、ヌヴィレットが私情に流されず公平な裁きを行う人物であることを世に示した。ヴォートランはメロピデ要塞にて従順に振る舞い、「助け合いの会」を結成した。
モッソ博士の実験
30年前、モッソ・ランボロッソ博士は嘘発見器「カーブ」を製作した。モッソ博士はスチームバード新聞社の編集長に頼んで彼自身の研究に関する不安と疑念を広めてもらい、嘘と真実の入り混じった「世論」を作ることで、「カーブ」が必要とする大量の学習データを手に入れようとした。だが世論は彼らの予想以上に過激になり、「カーブ」を破壊しようとする者まで現れた。「カーブ」を救うため、モッソ博士は自ら不正の証拠を提供すると、審判の前に決闘を申し込み、自分の死によって事態を収拾した。「カーブ」は事件の証拠品としてマレショーセ・ファントムに保管された。
20年以上前、ヴァシェの恋人ヴェニールが原始胎海の水に触れて溶けた。彼はヴェニールを取り戻すために研究を重ね、実験台として女性を拉致しては溶かすようになった。
巡水船の導入
棘薔薇の会の後援を受けて、巡水船がフォンテーヌ各地に開通した。フォンテーヌ科学院の専門家は大型工事用マシナリー「黄金楽団船」によってポワソントンネルを掘削し、土木用マシナリーの潜在能力を証明した。この後、科学院は簡易版の建造特化型マシナリーを普及させた。
棘薔薇の会の会長カーレスは、各航路に自分、亡き妻、娘の名前を付けた。
「不義のカーレス」事件
3年前、ヴァシェは棘薔薇の会の初代会長カーレスと利害が対立し、彼に殺人の容疑を着せた。彼はヴァシェの犯罪の決定的証拠を持っていたが、娘ナヴィアを守るために決闘を要求し、決闘代理人クロリンデとの決闘で死亡した。
カーレスの死と棘薔薇の会の経営難により、ルミドゥースハーバーに四本目の巡水船航路を通す計画は無期限中止となった。
フォンテーヌ科学院の事故
第二次大水期に備え、科学院は様々な研究を行っていた。中でもエドウィン・イースティングハウスは、アルケウムのエネルギーを使ってフォンテーヌ廷を空中都市とすることで洪水の危機から逃れようとしていた。エドウィンが他部門の視察に行っていた時、アルケウムが大爆発を起こした。科学院は多くの死者を出し、甚大な被害を被った。アルケウムの力により、中央実験室の残骸は異重力凝水体と共に空中に残った。
その後はレモンドとショワズールを中心として再建事業が進められている。

年表

500年前
30年前
  • モッソ・ランボロッソが決闘で死亡。
20年以上前
  • ヴェニールが原始胎海の水に溶ける。
  • 「連続少女失踪事件」が始まる。
3年前
  • 「不義のカーレス」事件。

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