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七神の一柱、璃月の岩神。璃月人は「岩王帝君」という尊称を使うことが多い。俗世では鍾離という名前を使用する。
6000年以上生きてきた七神最古の一柱。「契約」を理念に掲げる。璃月の苛烈な魔神混戦を勝ち抜いた武神であり、商業と契約を司る。
仙人たちの祖とされ、契約の神、商業の神、武神、岩王帝君など多くの尊名がある。

物語

6000年以上前、岩の魔神モラクスが璃月に降臨した。彼は天衡山を立てて波や川を鎮め、民に平和をもたらした。彼の民は山輝砦を築き、採掘を生業とした。
ある時、彼は琉璃百合が咲き乱れる野原で塵の魔神ハーゲントゥス(帰終)と出会い、協力して「帰離集」を統治することになった。
「帰離集」の命名については諸説あり、「ハーゲントゥス(帰終)とモラクス(鍾離)の二柱の名前を取って付けられた」という説と、「離の民が故郷に帰ったかの如く平和に暮らす場所」という意味を持つ説がある。
モラクスとハーゲントゥスは、竈神マルコシアス留雲借風真君鳴海栖霞真君といった仙人たちと共に平和な時代を過ごした。ある時、留雲と帰終がからくりを巡って言い争いになり、モラクスを審判として宴に招いた。帝君は帰終の「翳狐からくり」の方がやや秀でると言った。
帰終が「洗塵の鈴」を発明した時も歌塵浪市と口論になり、再びモラクスが仲裁に呼ばれた。彼は鈴を回収し、様々な儀式に使うようになった。
やがて魔神戦争の戦火が帰離原に及び、帰終は戦場で死亡した。琉璃百合が咲き乱れる野原の中で、モラクスは彼女と最後の言葉を交わした。モラクスと仙人たちは民衆を連れて璃月港へと移住し、現代の璃月の基礎が作られた。
モラクスは武神であり、多くの魔神と戦った。ある時、彼はとある邪悪な魔神を討伐し、その支配下にあった一人の夜叉を解放した。モラクスは彼に「」の名を与えた。
南天門で地震が起きたこともあった。モラクスは地震を引き起こした盲目の岩元素生物に両目を与え、契約を交わした。こうして若陀龍王は彼の戦友となった。
渦の魔神オセルと戦った時、彼は岩の巨槍を投げて魔神を海底に封印した。当時の岩の槍が風化して孤雲閣を形成した。
2000年前、ついに魔神戦争が終結し、モラクスは七神の一柱となった。仙人たちは璃月港を人間に任せて俗世を去った。その後、璃月の商人たちが結成した「七星」が権力を握り、モラクスは彼らに一年に一度神託を与えるようになった。彼は七国の共通貨幣モラを創造し、璃月を経済の中心地とした。
敗北した魔神の残骸が憎しみと怒りを膨らませ、疫病や妖魔を生んだ。モラクスは五人の夜叉に妖魔退治を命じた。
モラクスの戦友であった若陀龍王は「摩耗」に苦しめられ、記憶と思考を奪われた。璃月人は領土を開拓するべく過剰な採掘を開始し、地脈を荒らして龍王を苦しめた。1000年前、龍王は層岩巨淵を攻撃し、モラクスと戦いを繰り広げた。最終的に、モラクスは仙人の力を借りながら龍王を倒して地下に封印した。
500年前にカーンルイアの災厄が降臨すると、モラクスは千岩軍に魔獣を食い止めるように命じた。戦後、とある兵士が自殺を試みたことを聞いたモラクスは彼を叱責し、その兵士は後に独学で名医となったという。
璃月の建国から3700年が経った今、彼は自らに降りかかる摩耗を感じていた。彼は璃月を手放すことを考えたが、そのためにはまず、自分がいなくても璃月が未来へ進んでいけることを確かめなくてはならない。そこでモラクスは氷の女皇と最後の契約を交わし、七星迎仙儀式で自らの死を偽装した。璃月七星と衆仙が協力して魔神オセルを打倒したことで、モラクスは璃月の強さを認め、岩神の心をファデュイに渡して「岩神」の座を降りた。
彼は今凡人として、往生堂の客卿・鍾離として生きている。

理念

岩神モラクスの理念は「契約」。契約は公平を基礎とする。一度結ばれた契約を破った者は、どんな理由であれ、相応の罰を受ける必要がある。

信仰

璃月を常に見守ってきた守護神として、ほとんどの璃月人がモラクスに対する畏敬の念を抱いている。

能力・偉業

モラクスは千軍を一掃した武神として名高く、多くの魔神を破ってきた。
岩の槍
魔神戦争時代、モラクスは渦の魔神オセルと交戦した。モラクスが投げた岩の巨槍がオセルを海の底に封印し、これらの槍が風化して孤雲閣となった。
建設技術
千年前、モラクスは璃月の先人たちに建築の技術を教えた。この時使われた模型は全てモラで鋳造されたものだった。
仙術
モラクスは「夢枕に立つ」などの仙術を行うことができる。
変身
毎年の七星迎仙儀式では、モラクスは半分龍、半分麒麟の姿で登場する。
モラの創造
モラクスは自らの血肉から最初のモラを創造した。その後のモラを創るのにも岩神の力が不可欠となっている。

考察

  • モラクス(Morax)は著者不明の魔導書『ゴエティア』に登場するソロモン72柱の悪魔の一柱。テイワットの魔神は皆ソロモン72柱の名前が由来。
  • 「堅牢なトパーズ(Prithiva Topaz)」に名前が挙がっているプリティヴィー(Prtivi)はインド神話の地母神。

テキスト

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