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古代スメールの魔神。通称「花神」。「花の女主人」「オアシスの女主人」「ジンニーの女主人」などの称号を持つ。キングデシェレトマハールッカデヴァータの親友で、三柱で協力して古代オアシスを統治した。
伝説によると、彼女の頭には美しい角が生えていた。

物語

かつて、ナブ・マリカッタは天の使者に属していた。当時、多くの使者が凡人と交流し、天空からの言葉を伝えていた。
その後、天空の外から侵入者が降臨して戦争をもたらし、妄想をもたらした。天の主は妄想の拡散を恐れて天の釘を落とし、凡人の文明を滅ぼした。天の使者たちは追放され、天空との連絡は途絶えてしまった。
ナブ・マリカッタは二度と天空を振り返って望むことができない呪いをかけられたが、そのおかげで美貌を保つことができた。彼女は荒れ果てた大地で七十二夜を流浪した。彼女の踵の傷口から泉が溢れ出し、その水の中から青い睡蓮が咲き、ジンニーが誕生した。ジンニーたちはナブ・マリカッタの眷属となり、この地に留まるよう懇願した。優しいジンニーたちの引き留めに勝てず、流浪の神はこの花に溢れた楽園「オアシス」に留まることになった。彼女の足元にはパティサラが咲き誇った。
やがて、ナブ・マリカッタはキングデシェレトとマハールッカデヴァータに出会った。残酷な魔神戦争の時代にありながら、三柱の魔神は親友となって契約を結び、王権を共有することを決めた。ナブ・マリカッタは慈愛を、キングデシェレトは権威を、マハールッカデヴァータは知恵を司り、凡人は慈悲深い神々の下で平和を謳歌した。
マハールッカデヴァータの誕生日になると、ナブ・マリカッタは音楽に合わせて舞い、その足元にはパティサラが咲き乱れた。この「花神が草神の誕生を祝う」故事が花神誕祭の起源となっている。
ある夜、キングデシェレトはナブ・マリカッタになぜいつもため息を吐いているのかと尋ねた。彼女は彼に昔の出来事を語った。かつて災難によって天空から見放され、呪いを受けたこと。彼女は彼に警告した。四つの影の持ち主を追ってはならない、天空と深淵の秘密を覗いてはならない。さもなければ再び天の釘が落とされ、災難が起きるだろうと。
だがキングデシェレトは欲求を露わにし、彼の反逆の野望を打ち明けた。ナブ・マリカッタの予想通り、彼は最も反逆的な狂想を抱いていた。彼女はそれが愚行であると知っていたが、それを黙認した。キングデシェレトの狂想に、彼女は世界の規則を超越する可能性を見た。その恐ろしい破滅を超えた先に、凡人が神の意志によらず繁栄する未来を予期したのだった。
親友の愚かな夢を叶えるため、ナブ・マリカッタは彼を天空と深淵の知識に通じる秘密の通路へと導いた。彼女は自らを橋として捧げ、オアシスを代償とした。一柱の魔神を失った楽園は砂嵐に襲われ、凡人は神の導きを失って混乱した。キングデシェレトは砂嵐から帰還したが、彼女は姿を消したままだった。
彼女の死後、眷属たるジンニーたちはキングデシェレトに忠誠を誓った。彼はかつての楽園の風景を探し求め、天の釘が落ちた場所に永遠のオアシスを建てた。それは彼が愛するナブ・マリカッタのために用意した霊廟、永遠に静止した空間だった。大ジンニーのフェリギスはオアシスの番人に任命され、彼女が目覚める日をずっと待ち続けている。

テキスト

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