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璃月の塵の魔神。「帰終」と呼ばれることが多い。
力よりも技術と知恵に長けた魔神で、発明と賑やかなことが大好きだった。よく口が回る元気な性格だったという。
モラクスと共に「帰離集」を統治したが、魔神戦争で戦死した。

物語

6000年以上前、塵の魔神ハーゲントゥス(帰終)は古代の璃月に降臨した。彼女は琉璃百合が咲き乱れる野原で岩の魔神モラクスと出会い、協力して「帰離集」を統治することになった。
「帰離集」の命名については諸説あり、「ハーゲントゥス(帰終)とモラクス(鍾離)の二柱の名前を取って付けられた」という説と、「離の民が故郷に帰ったかの如く平和に暮らす場所」という意味を持つ説がある。
帰終はよく友人を自宅まで連れて行き、一番大きな石の食卓へと座らせた。鳴海栖霞真君が誰よりも早くお宝を卓上に並べると、帰終や留雲借風真君も競って自信のあるからくりを食卓に並べた。留雲と鳴海栖霞が口喧嘩している間、帰終は高みの見物を決め込んで戯言を言っていた。
議論が白熱すると、竈神マルコシアスが美味しい料理を持ってきてくれた。すると皆が争いを辞めて食卓を片付け、宴を始めた。宴が終わった後、歌塵浪市真君はそのまま残って、よく帰終と一緒に短い花見をしていた。
ある時、留雲はからくりを巡って帰終と言い争いになり、最も公正な岩王帝君を宴に招いた。帝君は帰終の「翳狐からくり」の方がやや秀でると言った。
帰終は仕掛けの術を駆使し、作曲と演奏が可能なからくり「洗塵の鈴」を発明した。彼女は「機械によって作られた曲の質はそこらの作品と変わらない」と主張したが、歌塵浪市は「音楽には人の心が必要だ」と考えた。二人があまりに争うので、再び帝君が呼ばれた。帝君は鈴を回収し、様々な儀式に使った。
それから、帰終と歌塵浪市はよく山に集い、音楽や仕掛けの術、人間社会のあれこれを議論するようになった。帰終と留雲が協力して精巧なからくりの盆景を作り、歌塵浪市に贈ったこともあった。
かつて、帰終は弱い人間を守りたいと思っていたが、多くの凡人と接するうちに人の心の繊細さと精巧さを知り、人の潜在能力を軽んじるべきではないと考えるようになった。いつかは人が魔神と同等の力を持つようになり、互いに学び、成長を促せるような存在になるかも、とも言っていた。
やがて魔神戦争の戦火が帰離原にも及び、帰終は戦場で死亡した。琉璃百合が咲き乱れる野原の中で、彼女はモラクスと最後の言葉を交わした。留雲や歌塵浪市が到着した時には、旧友の神骸だけが残されていた。
帰終の死後、雲海洞天には未完成の図面が残された。モラクスは衆仙と共に民を連れて璃月港へ移住し、「帰離集」は荒廃した。彼女の名前は忘れられ、歴史書と伝説の中に消えていった。

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