色褪せた城で偶然発見された古代レムリアの書籍。記載されている内容の真偽は保証できない。
テラシウスの子。生涯一度もカピトリウムを出ていないが、北方の蛮族の村での見聞を記した。曰く、彼らは山間にガラスとプラチナでできた立派な都市国家を築き、自らの王を「騎士」と呼んだ。七十二の軍団を有し、各軍団に所属する六万六千六百人全員がマキモスの水晶より光り輝く極上の純水で鍛造した武器を持っていた。
高度な技術を持つ帝国。公の場で夕暮れの実を食べることを忌む。数十年前、哲学者ルキリウスが凡人には到底持ち得ぬ特殊能力を一部の者に付与する方法を発明したが、その代償としてその者たちの外見は直立歩行するヴィシャップのようになった。そうしたやり方が人類の正統性を脅かすと考え、特殊能力を有する者を奴隷とするか一掃するしかないと主張する人々が反乱を起こし、激しい内戦が勃発した。
壮大な都市がある、さほど大きくはない島。その名前は愛を意味する。黄金の都市は十二重の宝石の壁に取り囲まれており、それぞれアメジスト、紫メノウ、ヒスイ、レッドジェイド、ペリドット、トパーズ、ルビー、赤メノウ、エメラルド、緑メノウ、サファイア、ジャスパーでできている。壁の外には幅数百メートル、深さ数千メートルの牛乳の掘が巡る。堀の中には塩漬けにされた魚が泳いでいて、掬い上げるだけで食べられる。住民はほぼ全員が若く美しい女性だが、それは人を食らう化け物が変身した姿らしい。
ソラリスの反乱軍が海底から招いた救援兵。レムスが創造した魔像より数十倍は大きく、隻眼だが視力は飛び抜けて良い。敵にバブルオレンジを投げつける。バブルオレンジは着地した瞬間に爆発して無数の泡を吹き出し、この泡に触れると空に舞い上がり、太陽まで一直線に飛んでいく羽目になる。
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